声は掠れてあなたに届かなかった。あたしは床に倒れうずくまった。顔を上げることも、出来なかった。手を上げられたのは初めてじゃなかった。誰かがあたしに気付いてもう大丈夫だよ、とここから手を引いて連れ出してくれないかなと思った。あたしは今日も、またそして明日もきっと否、これからずっと死ぬまであなたに付けられた《愛してる》の痣をみて泣くんだろう。心、がいたい。
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