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halcyonの部屋


[35] 依存的初恋
詩人:halcyon [投票][得票][編集]





夢はみないように、

誰も愛さないように。




これがあたしの生きる条件だった。



だって、
傷つくことが怖かったから。





ひとりは淋しくなかったの。
ひとりなら、あたしの心を覗く人はいない。



でも。
あたしはあなたに出会って




恋をした。





モノクロの世界が色づいた。


空が青いことを知った。

風に香りがあることを知った。

星は道標になった。

傷ついても立ち上がれる力があることを知った。

夢はみたいと思った。



ひとりは淋しいと思った。




あなたが欲しいと思った。



そう。



あなたが欲しい。



この恋はきっと永遠に続く。



あたしはあなたに恋をして


色づいてしまった世界を見ながら生きていくことしか出来ないから。



あたしはあなたを忘れることはできない。




だから、



あたしを愛してください。

2007/09/21 (Fri)

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