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タンバリンの部屋


[59] 名前のかげ
詩人:タンバリン [投票][編集]



心のパジャマを脱がずに


体を綺麗に洗ったら



電信柱のかげを通り過ぎ



君の所へ行く




電信柱のかげは口の軽い男で、



影を残さない変わりに



スキップを続けろと言う



彼女はやめていなかったし



本当に僕も続けた方が良いのかも知れない




電信柱のかげはこつこつと、色々な出来事に情緒や風情を名付けている



スキップを勧めながら



電信柱のかげは、一度も悪さをした事がない





靴をぶっきらぼうに揃えて



僕は君の部屋に入っていく



花瓶の花を替えながら、君は好きな色の話をする



テーブルランプに透かされた美しい影は、



僕を曖昧な気持ちにさせる



かげの名付け札は決まって



立ち止まらなければ見えないところに置いてある



2011/04/12 (Tue)

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