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春菊の部屋


[6] 忘れない
詩人:春菊 [投票][編集]

沈む瞬間
力いっぱい輝く夕日

その後に
柔らかく光をこぼす
三日月



そんな光景に
心動かされて

送る日々の
些細なこと
胸にひっかかったものが
ぽろぽろ
落ちていく
けれど


きっと僕は
今日のことを
また忘れて

新しく
小さなことを
たくさん
胸にひっかけていくんだ


だって僕は
また日常に還って
いくのだから


でも
そのことで
僕は僕自身を卑下することも
君に原因をこじつけることも
もうやめるよ


僕は忘れっぽいけれど

それだけは
忘れないよ

2006/04/04 (Tue)

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