詩人:波瑠樹 | [投票][得票][編集] |
始まりは
終わりのよう
終わりは
始まりのよう‥
1日の始まりはいつも
あなたの夢から目覚める事で
始まる
あなたがいなくなってから
随分と月日は流れ、
僕はコーヒーにミルクを入れるようになったし、
トーストも焦がさなくなった
ベッドや本棚の配置を
少し変えたんだ‥
今はもうすっかり
一人分の安らぎと自由を
手にしてる
スカイブルーのカーテンが風になびく度
遠く青い空に目を細めていた
あなたの横顔が浮かんで消える‥
あなたは僕を
思い出すだろうか
あなたは僕を
忘れてしまうだろうか‥
始まりはどこか
終わりの色彩に似て
終わりもまた
始まりの薫りを纏う‥
僕はあなたを
忘れずに
忘れていくのだろう‥