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波瑠樹の部屋


[25] ありふれたオンリーワン
詩人:波瑠樹 [投票][編集]

平日の深夜だというのに
酷く寝付けない夜だ


考えてみたら
感情や言葉なんてものは
もはや溢れ返っていて

僕なりの、僕だけの
オンリーワンなど
最初から存在しないのかも
しれない‥




僕が人を愛する時
僕が傷みを背負う時
僕が喜びに震える時
僕が何かを伝えたい時‥

それはすでに
誰かが知っているもので、
僕はその誰かと同じ色の
鼓動を感じているだけ
なのかもしれない‥




それでも僕は
掲げてしまうのだ

誰かと同じ
誰とも違う
その両方の想いを混ぜ合わせて

これでもか、という程に
愛しい自分の存在を‥


自分の中の揺るぎない
オンリーワンの魂を

遥か高く、遥か遠く
この世界中に響かせたいと
願うんだ。


2011/08/24 (Wed)

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