詩人:波瑠樹 | [投票][編集] |
平日の深夜だというのに
酷く寝付けない夜だ
考えてみたら
感情や言葉なんてものは
もはや溢れ返っていて
僕なりの、僕だけの
オンリーワンなど
最初から存在しないのかも
しれない‥
僕が人を愛する時
僕が傷みを背負う時
僕が喜びに震える時
僕が何かを伝えたい時‥
それはすでに
誰かが知っているもので、
僕はその誰かと同じ色の
鼓動を感じているだけ
なのかもしれない‥
それでも僕は
掲げてしまうのだ
誰かと同じ
誰とも違う
その両方の想いを混ぜ合わせて
これでもか、という程に
愛しい自分の存在を‥
自分の中の揺るぎない
オンリーワンの魂を
遥か高く、遥か遠く
この世界中に響かせたいと
願うんだ。