詩人:遼旅 | [投票][編集] |
耳栓したって
耳読んだって
、
忘れぬような
滞ったままの
無造作な音が
シーーーーン
と余韻を植え
枯れやしない
、
葉の音水の音
種の音花の音
金の音要の音
娘の音虫の音
石の音死の音
首の音音の音
おっとっとっ
音のねあのね
アノネノアノ
シーーーーーーン
………………
―――………
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意見も恋愛も友情も運命も歓喜も
栄光も永遠も協力も知識も絶対も
思想も尊敬も巨富も治癒も女神も
時空も天使も俗世も存在も希望も
故郷も人生も信仰も天界も君の詩も
偽善だとわかったから
もういらない
君はもはや詩人ではない
詩人:遼旅 | [投票][編集] |
旅立ちからは同伴の足跡を
叶い合える片道の遠出を
帰るにも辿る運命も遺言も
あらそいよりそい姿まで
総集は予感の預言を告げ残り
住居は自由の財源を手に
二人には永遠の無常を共に
決別とは永遠では直し頃
記憶とは無常では治し頃
巣立ちからは最愛の紋章を
叶い合える片道の兆候を
玄関からの極冬の罪人の色に
純白の潤沢 氷柱の途中
知ってからのことであったよ
開けっぱなしのおびえをほぐす
時代は終わったのだ(幾闇の)
信じることか全てか
たとえほのめきにおいて永遠とあらば
(言葉は醍醐味に苦い)
勝利が狂わす飛び入り経過
勝者が両者で飛び割れ経過
嫉妬の自惚れを待たず捨てようか
知ってからのことであったよ
旅立ちからの自然な追伸に
叶い合えるわびの遠出を
こぞってさそって遥かまで
既成は刺客の知覚から素で守り
相応に永久の普遍を共に
再会とは永久では御年頃
総集とは普遍では御年頃
はばたきからの至福の讃歌を
叶い合えるさびの無我を
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姿は地へとやつれて
言霊すら聞こえて(幾年の)
泣くことのない怪鳥に手を渡して
筋道が筋道でやつれて
それでも乞食を抱くと言うのなら姿は
たとえ昨日までが技量で企てたにつけても
玄関の戸口をこのように叩く(幾夜の)
清貧に負けて貪る
乞食を抱くと言うのなら
戦死したのだ 冷たい朝やけ霜やけ
泣くことのない怪鳥に手を渡して
筋道がバーベルでやつれて
姿は潰れながら言霊の名を聞かせて
玄関の戸口を清貧に叩く(幾闇の)
傷つける諸刃のナイフは傷つく
幻影の像までに及ぶ思い出
興ざめロードにリロードほのめかす
全力が常の生き方には余力が知られずに
捧げる度に傷つく
幻影の像は創られたばかりの思い出
どうしようもこうしようもなく
伝えようとする
今できること 今まさにできること
伝えることは絵本じみていたと
詩風に逆らいつつ伝えること
一方的配信の名は言霊
玄関の戸口を清貧に寝静まる
諸刃のナイフを捧げる度に和らぐ
筋道が筋道でやつれて
言霊は戦死からがらの朝やけ
姿は潰れながら 絵本を読み聞かせ
戦死したのだ 平穏を伝えに
新世界へと思い出(来て…)
玄関の戸口もこのように叩く
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気づくべき見送りは赤城を凌ぐ
気づかない見送りは奴原を凌ぐ
書き取らずの読み取りに静寂を
聞き取りには静寂を得てやまない
ああ 口は息を吸ってやまない
溜め息には静寂を保つ作用
めくりめくる片手を
ふと懐へと代わりたい
文面に溜まる文面を書き取る
惜しみに呼ばれて軋みに揉まれて
凌ぎ終えた壕ではもめごとを
一人、一人に対するもめごとを
何者に対するほめごとを(偽善を許せ)
旅立つに連れて奪ったようだ
夢遊での咎めようだ
幾つもの健やか精神
返せという矜持 帰れないという矜持
御言葉に一度たりとも詰まっていただろうか
夢遊本来の汚れた血清は
何度詩を読んでのことだろうか
弟子は弟子であるままに
(認めたからには)
だとすれば偽善こそ貴方は滅ぼす
信じてみようか 忘れられた日々の巡る後々を
返す面目 帰れない面目 偽善こそ
御言葉には
救う力が詰まっていただろうと
ダセイ旅人 ダセイの旅人
今と忙がふさわしいだろうよ
自然の涙が伝うという旅人には
まだ知ることに欠ける
幾つの精神を傷つけて
信じてみよう 御言葉の裏までも
大切な人があっての今とは
人、一人に対する静寂を煽ぐ
その涙に静寂を解き放つ
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最後の運命となるべき道をも
運命だと信じて外れようとも
いつかは別れる時が来るとは
現実主義へと浸るのであって
現実の道へは遠くへも
振り返るとすれば遺言を残しに
今日も夜は更けて長い空白を
夜が更ければわかるだろうということ
運命は我が真実を語るに
我が真実とは空白にて語る
繰り返るやりとりやりくり
あまりに正直すぎた常識には
偽善としか付け込めず少しの罪人
これではまるで古き新しさ
扉を隔てる美しさは美しいから
想いにも分別を図ろうと瞬時
どうしようと我、我の旅路よ
定住地を離れ一人経っては
古き新しさを探そうと
ひねくれひねもすひねっては
偽善から逃れようと
最後の運命となるべき道をも
運命だと疑って外れようとも
やがて永遠は俗語における
現実主義へと浸すのであって
現実の道へは貴方でも
振り返すとすれば裏手をかざしに
今日も夜は更けて果てる空白を
病が染めればわからないということ
宿命は我が全貌を語るに
我が全貌とは無為にて語る