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遼旅の部屋


[16] 巡る先々を眺めて 一人
詩人:遼旅 [投票][編集]

最後の運命となるべき道をも
運命だと信じて外れようとも
いつかは別れる時が来るとは
現実主義へと浸るのであって
現実の道へは遠くへも
振り返るとすれば遺言を残しに
今日も夜は更けて長い空白を
夜が更ければわかるだろうということ
運命は我が真実を語るに
我が真実とは空白にて語る

繰り返るやりとりやりくり
あまりに正直すぎた常識には
偽善としか付け込めず少しの罪人
これではまるで古き新しさ
扉を隔てる美しさは美しいから
想いにも分別を図ろうと瞬時
どうしようと我、我の旅路よ
定住地を離れ一人経っては
古き新しさを探そうと
ひねくれひねもすひねっては
偽善から逃れようと

最後の運命となるべき道をも
運命だと疑って外れようとも
やがて永遠は俗語における
現実主義へと浸すのであって
現実の道へは貴方でも
振り返すとすれば裏手をかざしに
今日も夜は更けて果てる空白を
病が染めればわからないということ
宿命は我が全貌を語るに
我が全貌とは無為にて語る

2007/03/18 (Sun)

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