詩人:花 | [投票][編集] |
雨が降ってます
春先の雨は冷たいのですね
いつ止むのでしょうか
雨雲は分厚くなるばかりです
思い出しておりました
あなたと過ごした2年の月日を
思い出しておりました
小指と小指の約束を
決して平淡な日々ではありませんでしたが
あなたから頂いた愛は
私から私の大切へ
惜しみ無く受け渡しをいたしました
人と人との出逢いの素晴らしさ
愛することの幸せ
愛されることの幸せ
必要とされる喜び
必要とする喜び
別れることの悲しみ
すべてすべて
あなたから教わったことです
大切とはなんなのか
優しさとはなんなのか
あなたは真っ直ぐに
私に説いてくださいました
ミッチャン
けれど私 挫けそうです
そう言ったなら
あなたはきっと私を叱るのでしょうね
私は
あなたと別れてから
別れることの辛さ後悔を身を持って知ってから
後悔しないように
あなたが惜しみ無く注いでくれた愛情を
私も真っ直ぐに
真っ直ぐに
私の大切に注いでまいりました
裏側に永遠を添えて
愛してると真っ直ぐに
伝え続けてきたのです
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例えば私は
誰にも言えないような
恥ずかしいことをしたのだろうか
例えば私は
誰かを傷つけるような悪意に満ちた行為をしたのだろうか
例えば私は
誰かの気持ちを裏切りのうのうと笑っていたりしたのだろうか
否 していない
優しい時間が増えていく
もう大丈夫
立ち上がれる
笑える
外にでて
お気に入りを愛でて
栄養を注いで
今は
ただ
私を受け止めてくれた
あなたたちに
感謝してる
家族だと言ってくれた
あなたに感謝してる
靴を履き替えて
昨日までの足跡とは
違う道を歩く
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目の前にうすく霧がかかっている
オブラートに包んだ言葉たちは
最後まで届かない
儚く消え入りそうな灯に
両手をかざして
「お願い 誰も 邪魔をしないで。この灯を消そうとしないで」
価値観が違うなんて言わないで
違う場所で生まれたの
違う時間を過ごしてきたの
違う人たちと出会い 違う思いを抱き
違う喜びをかみ締め 違う涙を流してきたの
同じであるはずがなく
同じであるわけがない
私たちの出会いは
神様の悪戯だったのか
神様の導きだったのか
事実に後悔と感謝が入り混じり
時々とても苦しくなる
他人をこんなに疑ったのも初めてで
他人をこんなに信じたいと思ったのも初めてで
目に映った光景に
耳に聴こえるその言葉に
一喜一憂しては涙を流した
近くにいれば傷つき
放してみても楽にはならない
必要としているのに
必要とされているのに
見えているのか見えていないのか
強くなろうとすればするほど
ぬかるんだ地面が
飲み込もうと
口をあけて待っている
私の自信を根こそぎ飲み込もうと待っている
静かに好きになりたい
静かに好きになってほしい
強く愛していきたい
強く愛して欲しい
見返りと言われてもかまわない
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いつか二人を呼んだげる
だから
今はごめんね
淋しい思いをさせてしまうよ
いつか二人を思いっきり抱き締めてあげる
いっぱいの愛情をあげる
だから
待ってて
もう淋しい思いはさせないから
二人一緒に
私の下に産まれてきなさい
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モルヒネで
少し おしゃべりになって
黄疸がきつく
動かなくなった身体を
無理矢理起こして
私の前だからと
自力の排泄を乞う
「情けなくなった」
と
時折涙しながら
急に目を瞑ってしまったり
正気と幻覚の間を行ったり来たり
泣くまいか…
と 伯母の顔を見て
無理矢理微笑んだ
強く強く笑ったんだ
悲しみを吹き飛ばすように笑ったんだ
兄と慕う
伯父の息子が
私の頭を優しく撫でる
笑顔の裏側の
涙を拭いてくれた
年を経
老いゆく姿と
病気に蝕まれ
薬に侵食される
命の灯火
儚く 頼りなく
消してはならぬと
寄り添う人々の
温かい手が
まだ あなたの 命を
守っているのだと
繋いでいるのだと
浮腫んだ手を摩りながら
小さかった あの日を思い出した
悲しみを隠すように
みんな笑ってた
泣くまいか
覚悟なんか出来やしない
泣くまいか
せめて伯父の前では
みんな笑う
みんな笑う
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一年前と同じように
少しずつ 優しい風が吹き始めました
ミニスカートを履いて
会いに行った
夏の日
手を繋いだ
あの日
あなたに触れた
あの日
夢や幻でなく
これが 現実なんだと
涙しました
初めてあなたが
涙した日
少しだけ
あなたのテリトリーに
踏み込めた気がしました
カフェミルクと煙草
音楽とギター
本と携帯
いつもあなたの側にあるもの
父と母にお会いした
あの日
覗けない心
知りたくて
喧嘩した毎日
愛せそう
じゃなくて
愛してほしいと
叫んでた
今も 今だって
愛してると叫んでる
だから
言葉じゃなく行動で
あなたの
望む通り
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心に和かな陽射し 射し込む季節だというに
ビクリビクリと
怯える始末
何処か背中合わせな
毎日過ごして
私は わたしであると
空を見上げる
何処かで繋がって
何処かで切れて
溺れたまますがり付いて
何かを信じていて
何かがわからなくて
誰かを待っていて
誰かが見えなくて
空洞
虚しさ
埋めようと
空を見上げて
何処かで繋がって
何処かで切れて
背中合わせに気付いて
振り返り
しがみついた昨日
私は わたしであると
知って欲しくて
私は 私だったと
恨んでみた
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なりたい
私じゃなければ
誰でもいい
雨降って 空見上げて
雲だけで その先見えなくて
生きてきて
生かされてきて
出逢いに喜んで
別れに悲しんで
信じて
疑って
それでも 信じて
成功して
失敗して
後悔して
やり直して
学んで
繰り返して
また学ぶ
違う誰かになりたい
私じゃなければ
誰でもいい
私じゃなければ
誰でもいいんだ