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花の部屋  〜 投稿順表示 〜


[37] 
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例えば
どんなに喧嘩しても
根っ子の部分に
愛 があったら
乗り越えられる
そう 信じてた


例えば
どんなに嫌いになろうとしても
愛があったなら
許してしまう
そんな感情を持ち合わせてた


狭くて稚拙な愛だったけど
真っ直ぐに見つめていた
胸を張って言うよ

明日も明後日も一年後も十年後も

その手を握りしめていたかったのさ



私は 世界一卑怯者で
誰よりも君を愛してる

最初から
君の目には
私など映ってなかった事実を
いつか映って欲しいと
願いを込めて

繋ぎ止めている


私は 私が嫌いになったよ
誰よりも大切な君の心
見てみぬ振りだもの


もう少し時間を下さい

君の幸せ願えるように

君が
君の大切へ飛び立てるように

最後に
私が輝けるように


運命を受け入れられるように

2010/04/22 (Thu)

[38] PRECious TO me
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夜明け前の
一瞬の薄紫
儚げな夢から覚める一歩手前
両手で抱えた想いを
手放す覚悟を
どうか どうか
授けたまえ

喉元に詰まった
最後の言葉を
丁寧にラッピングして
ありがとうを添えて


見つめ続けた愛の葉を
求め続けた愛の葉を
この手に乗せて


晩秋の失しものから始まり
真冬の淋しさを便りに
春先の別れを越えて
夏に巡り会った


付きまとう淋しさに
落葉を重ねて
厳冬の夕暮れは
視線を逸らす

淋しさを埋めるのは
貴方であっても
空白を埋めるのは
私ではなかった


手放す勇気を
授けたまえ
見守る優しさを
授けたまえ

うちなる愛に
さよならを込めて

言葉に勝る
愛を添えて


2010/04/22 (Thu)

[39] 遠ざかる青
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今日も空は真っ暗で
風に流れた
言葉が悲しくて

何も知らない理由が解らなくて
落ち込む意味さえ
地に沈んで

日に日に広がる空洞が
何もかもを飲み込み

慣れていないせいなのか
免疫がない訳で

分からないことを
解りたいと願う日々


限界を打ち破り
塵となった心拾い集め
優しく抱き締められるのは己のみだった

他の誰でもない
自身しかいないのだ

一歩先はいつも岐路

今日も
明日も
この先も

2010/04/23 (Fri)

[40] 塵になりて
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一生を注いだ空洞を
何かで塞がなかったら
きっと
壊れたままで
淋しいままで
悲しいままで

「心以外の僕をあげる」
そう言われた気がした
箱の中

還る理由さえ私に被せた


在るべき場所を
見つけたんだね

在るべき心
在るべき場所に返して

ニ度目の後悔しない人生を歩む



再生した皮膚が
私を押し退け
居場所を奪う

さあ
君も帰りなさい

在るべき場所へ
在るべき場所へ


パタンと閉まる
ドアの前

短剣を喉に突き刺した

本物はいつもひとつ

ひとつなんだと



塵になりて

散りになりて


2010/04/23 (Fri)

[41] 夢の続き
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終わりを迎えて
僕ら 何処へ向かったんだろう

甘いムスクのトップノート
繋いだ手 放して
僕ら 何処へ向かったんだろう

夕暮れのスーパー
朝方の広瀬川
グリーンのバスルーム
同じシャンプーの香り

あの朝の幸せ
手放して
僕ら 何処に辿り着いたんだろう

呼ぶ名前
呼んだ名前

叫んだ声
叫んだ言葉

流した涙
流れた時間

はみ出した記憶
薄れた感覚

抱き締めた感触
重ねた思い

後悔はこれで最後

向き合った思い
背中合わせにして
踏み出した一歩

指輪は来年
そう言ったクリスマス

滅茶苦茶に壊して
滅茶苦茶に壊れて


恋して 愛して 殺した思い

永遠という美しさを
刹那という愛しさを

儚い命の尊さを
温かい手が
教えてくれた

痛いと言って
ごめんと緩めた
あなたの手が

教えてくれたんだ


終わりを迎えて
僕ら 何処へ向かったんだろう

それぞれの明日
それぞれの路を選んで




may 12, 2010

2010/05/12 (Wed)

[42] 雨に濡れて
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雨脚が強くなった夕方
季節は初夏へと移り変わる
アスファルトの冷えたにおいが
紫色に心に巣くう

ねえ 例えばさ
雨に濡れた心 温めるのは
私の体温であって 君の体温であって欲しい

ねえ 例えばさ
雨上がりの虹の梺に一緒にいるのはさ
手を繋いだ 君と私であって欲しい

これからも ずっと


2010/05/24 (Mon)

[43] keep
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絶対も永遠も
ないこと
心の何処かで知っていて
心の真ん中で恋い焦がれている

言い切ることの
切なさを
心の何処かで疑って
心の真ん中で願っている

約束することの
温かさを
心の何処かで怖がって
心の真ん中で嬉しく思っている

破られる事の悲しみを
心の何処かで予期していて
心の真ん中で涙している

心なんて
変わるから
出逢いがあって
別れがあって
喜んで
悲しんで

けど
これを最期にしたいと願うのは
私の我が儘でしょうか

この出逢いを
永遠にしたいと願うのは
我が儘でしょうか


2010/06/21 (Mon)

[44] 無題
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埋もれた記憶
掘り起こして
探しだしたカプセルは
いつかの日付といつかの時間
カテゴリは 「愛」で
夕暮れ色に染まる

書き換えられたプログラム
優しさしか残さない

けどね
身体が覚えてる
右手が覚えてる

いつだって
さよなら が見え隠れ

同じ好きじゃなかった

スタートラインが違った

特別になりきれない
欠陥品

そうラベルを書き換えて

夕闇に微睡みながら
胸元に沈めた


2010/06/21 (Mon)

[45] いつかの…昨日
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騒がしいネオン街
浴びるほど飲んだアルコール
ハイテンションな言葉と裏腹なエモーション
ただ
どうにかなってしまえ と笑い続けた

光化学スモッグに月が隠れて
優しい貴方は何処かに消えて

あったはずの温もりや
寄りかかれる肩が
今はもうない事を…
躓いて転んだ
道路の真ん中で
実感した

名前を呼ぶ声が好きだった
髪を鋤いてくれる手が好きだった

回した手の感覚や
息遣い
体温

ニオイ

少しずつ消えていく
少しずつ忘れてく

フォルダに残った写真
留守録に残った声
アドレスに番号
あなただけの着信音

鳴らない

もう 消さなきゃいけない

白んだ朝を向かえて

隣にいた知らない誰かを
あなたの名前で呼んでみて
さよなら した

夜が明けて
朝を向かえて
痛みを覚えて
後悔を知って
優しさを痛感して

曖昧になる前に
鍵をかけた

あなたを愛した私
あなたに愛された私

忘れない

2010/06/22 (Tue)

[46] アバズレ
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締め括りは

こんな言葉…

だから
受け入れることを
強いられたのかもね

そんな目で見ていたから

私は

最後

紙屑になった

2010/06/25 (Fri)
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