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花の部屋  〜 投稿順表示 〜


[79] 
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濡れて

音に濡れて

髪 睫毛

水滴り



何処かに消えて

身体 体温

何処かに逃げて

冷たく



震える指先

それでも

両手で

お腹だけ

守る…

悲しく 淋しく

両手で

包む


2011/06/17 (Fri)

[80] I らぶ you
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解ってないふりしてわかってる

わかったふりして解ってない

喧嘩×喧嘩×バトル×戦争


「私からあなたへ」

スッピンを見せても平気になった

我儘に独り占めしたくなった

お部屋に私のスペースほしくなった

貯金しようと思ってる

かかあ天下を狙ってる(笑)

たまの連絡でも信用できるようになった


一緒にいるのが当たり前になった


あなたしかいないのも知っている


「あいらぶゆー」




「俺からおまえへ」

スッピンが平気になった

束縛がひどくなった

「部屋が汚い」とキレるようになった

金をださなくなった

自己主張ばかりするようになった

用事があるときしか連絡しなくなった

たまにメンドイと思うようになった




それでも彼女にするなら
おまえしかいない


「あいらぶゆー」



2011/06/22 (Wed)

[81] past
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どうしようもないほどに愛したかった
それだけだった
糸がほどけてく…
視界の隅に写ったのは
あの日に買ったグラス
落ちて砕けて

右手を伸ばせば
指を切るのは知っていたし
血が止まらないのも知っている

しばらく続く痛みも

雨が降る度痛むのも
知っている


どうしようもないほどに愛して欲しかった
ただそれだけだった


割れた破片を深く深く刺して、
思いっきり痛くして
それで泣くしかなかった
そうやって泣くしかなかった


2011/06/23 (Thu)

[82] FLOWER 前後完結
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もう一度初めから
いつからかわらないけど
初めからやり直したい

泣かないように
泣かせないように

花は咲かなければ
枯れる事などなかったのだから

泣かないように
泣かせないように


出逢うべきではなかったと

そうすれば
あなたも私も
今頃 こんな思いなどせず
違う誰かの傍ら

小さな幸せ
小さな不幸

全部丸ごと愛せたと…



もう一度初めから
いつからかわらないけど
初めからやり直したい


泣かないように
泣かせないように


想いも愛も陰日向

どうせなら

泣かせないように
泣かせないように

夢などみなければ
破れることもないのだから

出逢わなければ
別れる事もないのだから


泣かせないように
泣かないように


もう一度初めから
いつからかわらないけど
初めからやり直したい

2011/06/25 (Sat)

[83] 那智が丘
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この灯りのひとつが
私なんだと
この街に生きてることを知りました

帰り道は雨が降りましたが
私はいつも
左半分しか濡れない事を知っています


2011/07/01 (Fri)

[84] 白と青
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死にたいと思うときがある
日々に馬鹿らしくなって
吸いかけの煙草
飲みかけの珈琲に
悲しくなる

あの日確かに薔薇色だった日々が
今はとても冷たく寂しい



こんな私に喜んでる人がいる
私の悲しみや辛さに喜んでる人がいる
私の涙を養分に幸せを感じてる人がいる


その人の望みを叶えてあげたくなる瞬間がある
消えてしまいたくなる瞬間がある

声高らかに笑うだろう
幸せを噛みしめ歓喜するだろう


心だけじゃ足りないらしいから
身体も何もかも
この世界から消したくなる

死にたいと思うときがある
それを望んでいる人がいる

シャボン玉のように
パチンと消えたいと思う

それを願う人がいる


叶えたいとも思う


私が二年間愛して止まない人の願い

叶えたいとも思うんだ


2011/07/03 (Sun)

[85] tanabata
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21時 街の灯りが一斉に落ちた
浮かび上がった夜空は
灰色の雲に覆われていた
恥ずかしがり屋の彦星と織姫が
レースのカーテンを引いたのかもしれない

どうか見つけてね
私だけを見ていてね

人混みに紛れても
似たような髪型でも

私を見つけてね
私だけを見ていてね

モノクロームな世界に
色鮮やかなあなたがいる

そんな世界に憧れる

2011/07/08 (Fri)

[86] 
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死にたいって
思う時がある

わかるよ
って言われると
全身の血が逆流する時がある

好きだよ
って言葉に 吐き気がする

必要だって言われると
息が苦しくなる

人が
怖い

もう全部嘘にしか
聞こえない

2011/07/17 (Sun)

[87] 夜の鳥
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たったひとつくらい
永遠があってもよいじゃない
夜の鳥が朝へ向かって
飛んでいく



『女の人は月に一度生まれ変わるんだよ。だから綺麗なままなんだ』

何度も恋をして
何度も人を愛せたのは
生まれ変わったからなんだね

新しい自分で
新しい水を注いで
記憶を何度も上書きしたよ

見知らぬ土地で手を繋いで
初めてのニオイに包まれて
初めてのキスをして
初めての夢を見た

たったひとつくらい
永遠があってもよいじゃない

この想いに嘘はなかった


死ぬまで一緒に居たかった
この想いに嘘はなかった


たったひとつの永遠を探して
たったひとつ永遠がほしくて

その度に
永遠などないこと突きつけられる

夜にうたって
夜に鳴いて


あんなに苦しかったのに
美化されていく

ますます苦しくなって
ますます悲しくなって

夜に鳴いて
夜に泣いて



2011/07/19 (Tue)

[88] KSK
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優しい風を運んできて
私の中の悲しみ
全部全部かっさらってくれた


何処かに捨ててくれたのか
引き受けてくれたのか

愛しさでいっぱいになって
日だまりの中
眠ることができたよ



2011/08/14 (Sun)
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