ティモーネのカウンターで赤ワインをかたむけて日常のウツをデカンタするボルドーの向こう側解りあえない瞳が右を向く素直になれない本心を語れない嘘つくように甘えて気付かないように微笑む二つ折りした気持ちはコダマのように優しさを叫んでありがとうを囁く飲み干したグラス覗きこんだ君の瞳が屈折した光に溶けるほら 僕らやっぱり解りあえない解りあいたい解りあえない解りあえないまま
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