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花の部屋


[40] 塵になりて
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一生を注いだ空洞を
何かで塞がなかったら
きっと
壊れたままで
淋しいままで
悲しいままで

「心以外の僕をあげる」
そう言われた気がした
箱の中

還る理由さえ私に被せた


在るべき場所を
見つけたんだね

在るべき心
在るべき場所に返して

ニ度目の後悔しない人生を歩む



再生した皮膚が
私を押し退け
居場所を奪う

さあ
君も帰りなさい

在るべき場所へ
在るべき場所へ


パタンと閉まる
ドアの前

短剣を喉に突き刺した

本物はいつもひとつ

ひとつなんだと



塵になりて

散りになりて


2010/04/23 (Fri)

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