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花の部屋


[53] August Wave
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耳奥で谺する
瞼裏で甦る
声と姿

何処かでしていた花火の音
今にも降りそうな雨
湿ったにおいのする夜だった


夜に透ける横顔と
器用なテーブルマナーに
私は少し酔ったのかもしれない

他愛ない会話も心地よい一時

あなたに出逢った
偶然に
なぜか運命を感じた

今宵の感覚が
永遠に留まるような
深い深い感傷に浸る


いつになく長い夜だった



-Aug15,2003-

2010/07/10 (Sat)

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