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花の部屋


[66] リアリティ
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何処に向かって歩いていたのか
今となっては わからないのです
誰と愛し合っていたのか
今となっては わからないのです


画面メモに残ってた時刻表
私は 誰かに会いに行ったようですが

誰に会いに行ったのか
ぼんやりと 霧がかかっています

何のために 何をしに
そんな地へと出向いたか
思い出せずにいるのです


もう思い出す必要もないのでしょう

もとから
そんな事実はなかったのでしょう

そう
8月の風が教えてくれました



静かに
終わった想いを
昇華させたかったのに

静かに
日々を 受け入れて
過ごしたかっただけなのに

忍ぶ影は
狂気を含ませる

消えろといいながら
己から 姿を現すのです

名を変え 姿を変え
己から 姿を現すのです

あなたは一体何がしたいのでしょう

もうそんなことは興味もありませんが

ただひとつ
言うならば

ご自分が放った言葉位は
お守りになっては
いかがでしょうか

2010/08/16 (Mon)

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