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花の部屋


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どうしようもないほどに愛したかった
それだけだった
糸がほどけてく…
視界の隅に写ったのは
あの日に買ったグラス
落ちて砕けて

右手を伸ばせば
指を切るのは知っていたし
血が止まらないのも知っている

しばらく続く痛みも

雨が降る度痛むのも
知っている


どうしようもないほどに愛して欲しかった
ただそれだけだった


割れた破片を深く深く刺して、
思いっきり痛くして
それで泣くしかなかった
そうやって泣くしかなかった


2011/06/23 (Thu)

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