詩人:紅麗-クレイ- | [投票][編集] |
僕には
母に抱き締めて
もらった
記憶がない
母はいつも
6つ下の弟の
面倒ばかり見て
僕の相手を
してくれなかった
必ず言葉の頭には
「お兄ちゃんなんだから…」
それがいつも付き
僕は頑張って
お兄ちゃんをしてた
でもあの
幼かった僕は
本当は母に
痛いくらい
抱き締めて
もらいたかった
この歳になった
今でも
その思いは
変わらない
今でも僕は
母にギュって
抱き締めてほしい
そう願っているんだ…
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学校なんか
行きたくない
だから
寝たくない
もしも寝たら
朝になっちゃうから
精神科の病院で
薬もらったけど
飲みたくないよ
学校なんか
大キライだ!
朝なんか
来なきゃいいのに…
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冷たい星達を
見上げながら
私は願うの
瞳を濡らして
切り傷だらけの
冷えた手を重ね
ひたすら願うんだ
『強くなりたい』
『優しくなりたい』
ただそれだけ…
ただそれだけを
遠い星に願った…
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いつも
学校で会い
何気なく何となく
ふざけ合う二人
頬に着いた
お弁当の残った
ご飯の粒を
取り合う友達
ただそれだけ…
ただそれだけだと
思っていたのに…
どうして
意識し出すと
素直に好きって
言えないんだろう
どうして
一緒にふざけたり
お弁当食べたり
出来ないんだろう
こんな切ない気持ち
生まれて初めてだよ…
ねぇ、これって
初恋なの…?
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昔々の話
桜が咲くころ
紅葉が咲いた
季節外れの
紅い葉は
何を想い
咲いたのか
それからも
桜に負けじと
紅葉は
咲き続けた
人々に
けなされ
冷たい視線を
送られながらも
懸命に咲き続けた
いつか人々は
紅葉の木を
伐採する事にした
季節外れの
紅葉は縁起が
悪いからである
だが紅葉は
その命尽きるまで
咲き続けた
そして人々が
木を切る瞬間、
紅葉が一枚
風に舞った
まるで
血を噴くかのように
紅葉はそれからも
切られる度に
葉を散らした
知らぬ間に
人々の目から
紅葉を写した
紅い涙が溢れて
紅葉は
紅葉は散っていった
紅葉はなぜ
桜の季節に
咲いたのか
人々に何かを
教えるために
紅葉は咲いたのか
いまや
其れを知る者は
いない
詩人:紅麗-クレイ- | [投票][編集] |
今日君が流した血
決して無駄じゃない
自分で傷つけた腕
決して馬鹿じゃない
必ず意味があるよ
今日流した血
今日流れた涙
決して無駄じゃない
きっと意味があるよ
必ず必ず意味があるよ
詩人:紅麗-クレイ- | [投票][編集] |
どうして君は
いつも強がるの?
メールだけでも
君の声聴こえるよ
救えはしないけど
支える事なら
俺だって出来るよ
だからもっと
俺を頼ってくれ
今日も君からの
メールが来た
返事はいつでも
返すからな
だからもっと
話を聞かせてくれ
俺に聞かせてくれ
支えるくらいなら
俺でも出来るから…
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真夜中一人になると
寂しさが襲ってくる
どうしようもない
虚空感と絶望感
自然と涙溢れたり
とにかく辛いんだ
助けの手など無く
僕は一人で泣く
いつもいつも
そうなんだ
今夜も僕は泣く
孤独に怯えながら…