詩人:セノ〜ルフォルテンデグルメノシュタイン | [投票][編集] |
境界線を踏み越えた瞬間
一発の銃弾が
僕の心臓を撃ち抜いた
いきたいという願いを
粉々に打ちくだくソレは
あの子へ募る想いまで
境界線に何の効力がある
国と国に別れたって
同じ大地の上の民だよな
オリンピックは
まるで戦争のミニゲーム
争いは隠れて進行中
いつも陽気な叔父さんも
サッカーの勝ち負けで
暴徒と化して
敵対国の兵士でもない
これまた普段は
陽気な誰かのパパに襲い掛かる
出会い方が違ってれば
きっと二人は親友だろう
僕は今
違った未来が見える
縄張り意識が抜けない
いつまでも
基本は猿のまま
そこを恥じるべきだろう
ある死者はそう思った
薄れゆく過程の中で
お花畑に囲まれたウチで
僕もあの子も笑ってる
腕には子供を抱きしめて
ヒビ割れて
崩れていく黄砂の城
夢のようにはいかない
境界線もなにも関係なく
ただただ
あの国に行きたかった
逢うために…
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