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セノ〜ルフォルテンデグルメノシュタインの部屋


[5] 残虐と最愛
詩人:セノ〜ルフォルテンデグルメノシュタイン [投票][得票][編集]

もう手遅れ
私は裏切り続ける
後戻りできぬ空
見上げれば
光る目で見ている
餓死した子供
容赦ない迷彩服
1974年の狙撃兵
その時
何が起こったのか?

狙いをつけ
心臓の引き金を弾いた
そして
私は紫色の血を吐き
幸せに絶命する

猛毒の世がある
居るだけで苦しい
私は地獄に注入されし核
嫌われ続け
悪用され続け
その後の
つかの間の平和を
皆は笑顔で過ごし続け

ママ!助けてくれ

誰かが言った
 生贄と

私は一年のうち
500日を
地獄で生きる一族の
最後の生き残り

力を振りしぼって
上げた手は赤い手袋
変色しドス黒い口
ザザ〜っと砂嵐

大海原に
ハリツケにされて
浮いていた
私はいつも浮いている
やさしさのない世界
突然
下からサメに襲われる
喰い殺される Dreamless

抱き合う2人
I love you,forever・・・
ベッドの下に
時限爆弾がある
あぁ
この世界は
こんなにもやさしい
この世の理は
私以外の人間に対して
こうもやさしい

愛しい人よ

私は死人
36度2分の熱で

うなされている

2008/01/06 (Sun)

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