詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
人を想える喜びを思い出すたび
人を失う悲しみが僕の歩みを鈍くする
人を想える嬉しさが込み上げるたび
人を失う苦しみが最後の一歩を踏み止めてしまう
どうか僕の内の一枚の勇気よ
恐れを堪え懍と咲き起きてください
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
闇夜に降り続く
冷たく肌に触れる
一粒一粒の雨に
私は溶けてゆく
雨粒に溶けた深紅は
引力にひかれ
大地に沈む
やがて紅く色付く大地を
高い空から見下ろして
私と言う存在は
星へと還ってゆく
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
月明かりが薄く
窓越しに射し込み
君の背に
透けるように光る
翼が咲いく
僕と言う足枷を
愛おしいと抱き締める君
羽は傷付き紅く染まって
抜け落ちていく
そんな君を見る
僕の胸も苦しくて
暖かなその腕を
振りほどき深遠の海へと
落ちてしまおう
救いを求めず
絡む絆を断ち切って
光り射さぬ水底の足枷
揺れ軋み横たわる
ただ君の翼が美しく
咲きはばたく夢を見ながら
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
波音 蝉の音
祭囃子に花火の光音
夏の響きが
僕の胸を焦がしてく
ハイビスカスの赤
海原の青
灯台の白に草木の緑
原色の夏が
僕の心を急き立てる
梅雨が明け
また暑い熱い夏が
僕だけを残して
街を包んで行く
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
真っ青な空
空を漂う真っ白な綿雲
眩い太陽を見上げてた
アナタの様に成りたくて
アナタに似せて
体の緑を力イッパイ
突き上げ
大きく咲いて
顔も鮮やかな
黄色に染め上げた
僕は向日葵
アナタに成りたくて
何時もアナタを
見上げているよ
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
乱雑に散らばる文字の中
浅い眠りに堕ちていく
意識が残る闇の淵
散らばったままの言葉を
一つ
また一つ
繋ぎ合わせて
依り合わせ
闇に輝く想いの
彩り添えて
小さな詩を紡ぎ描く
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
言葉の奔流に流されて
迷い戸惑い溺れ行く
ただ心綴る事のみを
願い求め沈み行く
天も地も解らぬ奔流の
渦の中にて言の葉の
欠片集めて想いを込める
今はまだ満たない想いを
今はまだ拙い言葉で