月明かりが薄く窓越しに射し込み君の背に透けるように光る翼が咲いく僕と言う足枷を愛おしいと抱き締める君羽は傷付き紅く染まって抜け落ちていくそんな君を見る僕の胸も苦しくて暖かなその腕を振りほどき深遠の海へと落ちてしまおう救いを求めず絡む絆を断ち切って光り射さぬ水底の足枷揺れ軋み横たわるただ君の翼が美しく咲きはばたく夢を見ながら
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