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雨蛙の部屋


[145] 月明かりに散る羽
詩人:雨蛙 [投票][編集]

月明かりが薄く
窓越しに射し込み
君の背に
透けるように光る
翼が咲いく
僕と言う足枷を
愛おしいと抱き締める君
羽は傷付き紅く染まって
抜け落ちていく
そんな君を見る
僕の胸も苦しくて
暖かなその腕を
振りほどき深遠の海へと
落ちてしまおう
救いを求めず
絡む絆を断ち切って
光り射さぬ水底の足枷
揺れ軋み横たわる
ただ君の翼が美しく
咲きはばたく夢を見ながら

2007/07/05 (Thu)

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