瞳閉ざしても消える事のない世界闇色の中で思い描くのは碧い春の花木漏れ日の安らぎ耳閉ざしても消える事のない世界静寂の中で聞こえて来るのは蒼い夏の波潮香る情熱心閉ざしても消える事のない世界虚無の中で沸き上がるのは紅い秋の風木枯らしの憂い自分閉ざしても消える事のない世界幻想の中で溶け残るのは白い冬の雪舞い降りる憧れ季節巡っても消える事のない世界極彩色の中で育まれる感情の渦に言葉を乗せて詩を歌う
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