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雨蛙の部屋


[22] 巡季詩
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瞳閉ざしても
消える事のない世界
闇色の中で
思い描くのは
碧い春の花
木漏れ日の安らぎ

耳閉ざしても
消える事のない世界
静寂の中で
聞こえて来るのは
蒼い夏の波
潮香る情熱

心閉ざしても
消える事のない世界
虚無の中で
沸き上がるのは
紅い秋の風
木枯らしの憂い

自分閉ざしても
消える事のない世界
幻想の中で
溶け残るのは
白い冬の雪
舞い降りる憧れ

季節巡っても
消える事のない世界
極彩色の中で
育まれる感情の渦に
言葉を乗せて
詩を歌う

2006/09/09 (Sat)

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