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雨蛙の部屋


[24] 天邪鬼
詩人:雨蛙 [投票][編集]

僕のとなりの
君の笑顔
僕にはその笑顔の理由がわからないよ
僕はこんなに苦しくて泣きだしそうな顔なのに
「大丈夫だよ」
そう言いながら
君は笑顔で励ましてくれた
いつも僕と君とは反対
まるで天邪鬼の様


僕のとなりの
君の泣き顔
僕にはその涙の理由がわからないよ
僕はこんなに愛しくて顔が緩みっぱなしなのに
「いなくなるのが恐いの」
そう言いながら
君は泣き顔のまま僕をみた
いつも僕と君とは反対
まるで天邪鬼の様


僕のとなりの
君の悪戯顔
僕には紅く染まった頬の理由がわからないよ
僕はこんなに腹立たしくて怒っているのに
「ごめんね」
そう言いながら
君は悪戯っぽく僕をのぞきこんだ

いつも僕と君とは反対
まるで天邪鬼の様


僕のとなりの
君の怒り顔
僕にはその怒り顔の理由がわからないよ
僕はこんなに嬉しくて照れずにはいられないのに
「心配したんだよ」
そう言いながら
君は涙目のまま僕を睨んだ
いつも僕と君とは反対
まるで天邪鬼の様


僕のとなりの
君の寝顔
僕にもわかるよ
その幸せそうな君の寝顔
大好きな人のとなりで眠れる安心と幸福
「おやすみ」
そう言いながら
僕は寝顔を見ながら目を閉じる

いつも僕と君とは同じで
まるで天使の様な眠り顔



2006/09/11 (Mon)

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