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雨蛙の部屋


[54] 紅い雪の様に
詩人:雨蛙 [投票][得票][編集]

虚ろな目をした天使
はばたく翼は傷ついて
紅に染まってゆく
紅い羽根は舞い
やがてその身を
太陽に焼かれようとも
高く高く空へと


一枚の羽根が風にのり
そっと足元へ舞い降りた
空を仰ぐ僕の瞳は
真直ぐに天使の背を
見送った
空を舞う紅い羽根は
雪の様に緩やかに
シンシンと降り続けた

2006/10/08 (Sun)

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