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雨蛙の部屋


[67] らくようの頃
詩人:雨蛙 [投票][編集]

落葉の頃
思い出は優しくて
笑みが零れる
冷たい風さえも
優しく思えるほどに
ひらひらと
舞うように落ちる葉
その一枚一枚に
思い出は重なって
降り積もっていく


落陽の頃
思い出は悲しくて
涙が零れる
緋色の空さえも
暖かさを失うほどに
ゆらゆらと
揺らぐように落ちる陽
その一欠片一欠片に
思い出が重なって
沈み暮れていく

2006/10/21 (Sat)

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