詩人:ヒビト | [投票][編集] |
さいころの目は1
一マス進んだ そのマスは
「一マス戻りその指示に従う」
さいころの目は2
ニマス進んだ そのマスは
「二マス戻りその指示に従う」
さいころの目は3
三マス進んだ そのマスは
「四マスもどりその指示に従う」
さいころの目は4
四マス進んだ そのマスは
「ゴール おめでとう」
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誰も僕がどれだけ苦しいか分かってくれない
誰も僕の苦しさを分かろうとしてくれない
僕はこんなにも苦しいのに
僕だけがこんなに苦しんでいるのに
僕を分かろうとしている人も
完全に勘違いしている
僕は皆を分かろうとしているのに
僕だけが皆を分かろうとしているのに
自分が苦しい思いをすると
そんな風に考える
間違ってるんだ
皆は僕の苦しみを分かってくれている
皆が僕の苦しみを分かろうとしてくれている
僕だって理解者になんてなれてない
きっと同じなんだ
僕が思っているように
僕は皆を認めてないと思われてる
信じるしかないんだ
僕は皆に認められてる
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今は左足が前に出てるから
右足を前に出す
そうやって僕は歩く
今は両足が並んでるから
右足を前に出す
そうやって僕は進む
今は右足が前にあるから
右足はもう前に出せない
だからって進めないわけじゃない
時と場合にあわせて動く
簡単じゃないか
左足を前に出せば良いだけなんだから
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孤独を感じている人は
絶望しているわけじゃない
絶望を感じている人も
絶望しているわけじゃない
人の温もりに包まれる
きっと幸福なのだろう
幸福を感じている人は
まさしく幸福なのだろう
何も感じなくなった人は
絶望しているのかもしれない
何かを感じている人は
きっと幸福なのだろう
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なんで彼は自分より楽に生きているのだろう
なんで彼女より僕が苦しまないといけないのだろう
なんであいつはあんなに楽しそうなんだろう
なんで自分ばかりこんなに苦しんでるのだろう
自分が苦しい思いをすると
そんな風に考える
他人は楽に生きてるように見える
だって
今自分が苦しいのは分かるけど
今他人が苦しいのは分からないから
間違ってるんだ
彼が自分より楽してるなんて事はない
彼女が自分より苦しんでないわけじゃない
楽しそうなのだって強がってるだけのはずなんだ
信じるしかないんだ
他人は自分より苦しい思いをしていると
だから楽しそうにみえるんだと
信じるしかないんだ
自分は他人より楽をしている
他人にはそう見えていると
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白い時計 大きな時計
何時だろう? 僕がつぶやく
君と僕は同じ時計に視線を向ける
銀の時計 小さな時計
何時だろう? 僕がつぶやく
僕と君との視線は乱れる
僕は白い大きな時計
君は銀の腕時計
今何時? 僕がつぶやく
僕の視線は君の動作
君の視線は銀の腕時計
何時だろう? 僕がつぶやく
君と僕は同じ時計に視線を向ける
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夏が立つから 立夏という
夏が立つとは夏が始まること
太陽が高く昇ること
秋が立つから 立秋という
秋が立つとは秋が始まること
夏が終わること
夏が倒れること
立夏になると 春が終わる
春が倒れる
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地面に落ちたいくつかの小石
ひとつずつ拾い上げて
最後の一つを拾い上げる達成感
地面に落としたいくつかの小石
ひとつずつ拾い上げて
最後の一つを拾い上げる達成感
何度も何度も落とした小石
ひとつずつ拾い上げて
最後の一つを拾い上げる達成感
ずっと同じ達成感
いつまでも何回でも