詩人:シゲヲ | [投票][編集] |
どこかへと現われる人
どこかで見たような罪悪感と
どこかで見たような虚脱感が
どこかへと誘う
それがどんなに暇つぶしだろうが
それはどんなにつまらないことだろうが
私は私の物語を記す
さあ
本を開くように
どこかへと向かおうか
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世界を救いたいという人もいる
世界を滅ぼしたいという人もいる
それは星の数ほどの人が同じような
違うようなことを考え生きている場所
どうしもうもない魔王がいました
どうしようもない勇者がいました
魔王はどうしようもないので
あまり人々に被害を与えません
勇者もどうしようもないので
そこらへんのモンスターすら倒せません
ほら
答えは簡単
そんな世界つまらないでしょう?
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もう
いいよね
とっくにあの時のことは時効だよね?
おかし、勝手に食べたの私なんだ
はは
ごめん
悪かったよ
お返ししたいけど
次の機会でいいかな?
……寒くなってきた
ううん、違う
窓は開けていて
風はまだ感じていたいから
……眠るにはちょっと早いよね
いっぱいいっぱい
話したいことあるのに
何も思い浮かばないや
何も言葉に出来ないや……
え?
うん
……うん
眠たいかな
ううん
このままがいい
言いたいことが、さ
あったんだ
言いたくて
言えなかった事
もう……
いいよね?
も、う……いいよね?
言っても
伝えても
知られても
構わないよね?
……ッ
うん
……うん
うん……そうだよ
もう、いいよね
眠たいんだ
私は……なんて幸せなんだろう
死ぬ価値を
死ぬことで見つけられたのだから
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冬の中
ただ一人いて
優しく肩を抱きしめた
きっと誰もが許しあえる
それが本当に叶わぬ願いなら
一片の雪のように
昼にはぐれ
夜になる
そして駆け出す
小さな明かりが
永久に宿るなら
それは未来すらも照らそう
人は
誰もが信じあえる
それが本当に変わらぬ思いなら
万華鏡に写る粉雪よ
この世界に輝く
此節 幾万の人々よ
せき誇る命よ
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遠く
本当に遠くの
地平線の彼方へと
風が忘れた
翼に乗ろう
……いつかはきっと出会う
未来はどこかにあって
今も手招きをしてくれる
行くか
旅立ちに
新しい世界へ
記憶の中の伝説を
その扉を開きに
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あなたは誰ですか
あなたは悪い人ですか
あなたは良い人ですか
あなたは賢い人ですか
あなたは愚かな人ですか
私はどちらでもありません
だれもそれを決めてくれません
私は決められません
あなたが今ある選択肢
それがどれほどの宝物か
知っていますか?
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私はあなたを殺します
だからあなたも私を殺してください
どうしても?
どうしても、です
僕は殺したくない
私は殺したいんです
どうして?
どうしても
どうやっても?
どうしても
私は
あなたを殺します
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・ごめん
僕は殺されたくない
でも
君も殺したくない
だから
君の、殺したいと思う気持ちを
僕は殺す
どうしても、ですか?
うん
どうしても
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イジメはいけないと世間は言う
でもあれは楽しいものなのだ
ある特殊な空間で一種の
「イジメの輪」が出来上がれば
……ひとは狂ったように
イジめることに
罵ることに
心を、折ることに
快楽を覚える
でも
俺はそんな人間が好きだ
なんて――
人間らしい、と思えるから