詩人:シゲヲ | [投票][編集] |
自分は思う
この世で一番崇高で
大切にしなければならないものは
命だと
人という生き物の命は
この世でもっとも価値がある
だが、同時に
人の命がこの世界で一番
値引きされる
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誰かの声が
名も知らぬ声が
自分を蔑んでいる気がして
涙が出てきた
口ずさむ声を
全て掻き消され
湧き上がる慟哭を必死に抑えた
聖なる終わりの日が近いと
誰かが言った
手で雪を払い
白を黒に塗りつぶす
抱きついた鎖を砕いて
歩き出す意味を見出そう
語るべき言葉を探して
答えを求めた空に
幾千夜の空を見て
時を越えて
人は、ただただ
痛みを詠う……
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生きていたいって
望んだ
死にたくないって
望んだ
哀しくないって
思いたかった
切なくないって
思いたかった……
全国に自殺者はたくさんいるのに
なんで私は
自殺したくなどないのだろう?
なんで、その一人になれなかったのだろう?
でも
滲む眼に
たくさん写るんだ
泣いている姿が
写るんだ
痛いな
心が
生きて
この痛さを
……感じ続けていたい
ああ
生きて、いたいな
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目薬は
目を綺麗にするもの?
それは
世の中のきたねぇものを見た
目を
どこまで綺麗に出来るのかな?
それが
わからねぇんだ
もう俺の眼は
どうしようものなくきたねぇからさ・・・・・・
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夏のシラベを聞いた
いくか、聞けた
忘れないように書き込んだ
心に書き込んだ
浮世の眩しさと、
たくさんの嘘を塗りこみながら
生まれゆく意味と
夏のシラベを私は探した
探して、見つけて、うつ伏せになって
こうやって、天空を見ながら
死に逝くんだ