詩人:シゲヲ | [投票][編集] |
なにが人を正しくて
なにが人を惑わせるのか
それがそこにあると信じていたら
もう、なかった。
あれは悲しかったなあ。
きっと信じていたから。
いつもこんなもんさ。
きっと人生は流転していて、
いつもと同じように流れて、
…………消えていくんだ。
小さな、胸に収まるぐらいの箱は、
とても軽かった。
痛いぐらいに、
軽かったよ。
きっと死別って言葉は、
死んで別れてしまうから、
あるんじゃない。
きっと……
…………夢を見るためにある。
届かないような、近くある。
死別れは。
死は。
そんな概念は、
――そのヒトの死と、別れるためにあるんだ……!