詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
剥き出しのコンクリート
野晒しのコンクリートの石段ケツをつければ冷寒が走る。
山茶花梅雨の空は澄んだ水槽の暗闇。
不思議と此処は不快じゃない、冬がやって来るのに。
ポータブルから女が洒落た幸福を歌う
相容れない幸福の歌には似ても似つかわしくない声で囁く。
必ず生きてて良かったんだと歌う歌を。
誰も居ないことを口実に涙を流せ、下手くそな歌詞を車の滑り行く道に垂れ流がせ
毎時毎食欠かさず
歯が傷む口内におにぎりを流し込む
欲を充たす行為に
倦怠感を残しつつ
ちゃんと残さず流し入れなさい。
こんな街は大嫌いだ
仕事なんて無かったら間違い無く足を踏み入れないだろ。
誰もこの非常灯の下の戸を空けないで下さい。
季節がループする
カーディガンを羽織る。
呼吸をする
とっても深くて白く浮かび消えた息。
激務?倦怠?
そんなものはとおに消えたよ。
上々?下落?
感覚すらもそんなに正常じゃないよ。
幸福に準えた歌が
その言葉の意味が
過去がこの先には
何も痛くなんてなかったかのように
自分をつまらない人間に作りました。
意味なんて無いよからっぽだからすがりたい場所
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泣くな 泣くな
其処に居たんだから
悔やむな 悔やむな
共有してたのだから
喚くな 喚くな
答えは無いのだから
責めるな 責めるな
時連れ去る事だから
恨み事が聞きたくて
また此処に来たんじゃない
後悔だと知りたくて
また此処に会いに来たんじゃない
運命が憎いなら
必死で否定してな
楽しみが無いなら
苦しみを解放なさい
夕暮れの海岸
波の音が母胎の鼓動
いつまでも泣くな
たまには笑いなさい
悔やむなら
いっそ私を責めなさい
沢山喚いた言葉は
波音は消してくれず
責めたてて空に消える。丁度私が居る方角へと彼方…
消えたよ身体はね
でも貴方の言葉はいつだって
ここの波が一緒にドウドウと鳴いてくれる
在り処は何処へ?
私は此処へ。
貴方は何処へ?
ちゃんと在り処はあるのだから
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俺は世に言う非モテ
性格も顔も残念です
そんな非モテの俺も
非モテのくせに主張
兎に角ギャルが嫌い
現代社会に作られた
外面性主張女の相称
非モテのくせに主張
何も考えてないのに
どうして笑えるのか
兎に角騒がしくって
何にも考えてなくて
化粧が臭くて鮮やか
目に余る程の破壊力
歯に絹着せぬ言い方
洋服化粧にばかりで
中身の向上心が無く
非モテ非難が激しく
そして近付くな危険・混ぜるな危険と
否定を繰り返しては笑ってた。
二年後非モテな俺に彼女が出来ました
何故だかギャル。
やたら化粧に時間かかるギャル。
玄関前かれこれ二、三十分待たされる。
映画が観たいのと君
待たされるのは俺で
何が悲恋物語だ馬鹿
無い頭なのに全く。
映画を見て馬鹿みたいに号泣のキミ
せっかく待たしてまでセットしたマスカラが流れてひじきのようさ。
良く出来た話だけど号泣はナイナイ
ひっぱたかれた痛いなもう
目をキラキラさせてコロコロと表情を変えてストーリーを話すキミはまるで…
これが“愛”って事?
混ぜるな危険。
見事に補われた俺の愛。
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少しは酒のピッチを下げなさいよ
鼻なんて真っ赤にして一足先にトナカイ
クリスマスですか?あぁ、近いから余計に涙でぐちゃぐちゃなのですね
酷すぎますよ、その顔は。ぶちゃいくすぎますよ。
私のドコが駄目なの?顔?とか真顔で聞かれても
マスカラぐちゃぐちゃになってマスカラ!!
口では悪態言いつつ、本心はロックの酒で流しますとも。えぇ。
悪いところが見つからないから困っているのでしょ?
アンタは罪な女友達だよ、全く。
カウンターでクダ巻いて、隣のカップルを睨まないでくれよ
普通に飲めてりゃ、彼女と俺もあんな風に見えるのかなマスター。
マスターも目を反らしますね、こんな状態じゃ…
嫌いになれりゃ良い
アンタも
そして俺もさ
横で必死に“今がお買い得”プラカードを首から掛けてアピールしたって
椅子の位置は近寄ってはこないの分かってるし、それは恥ずかしい。
だから気付いてくれよ彼女。
俺は出たい
早くここから抜け出したい
雰囲気ガタガタのスタイリッシュなバーから外へ…
俺は出たい
早くここから抜け出したい
そして何より
友達って位置の境界線から…定員一名様、彼女の中の指定席へ…
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拝啓、我ら同じ道
見知らぬ掲示に
幾何学模様の123
定めの無い道
理由の無い長い列
前の奴と同期入社
結局同じように
エンスト喰らって
置いてきぼりさ
素敵なお姉ちゃんの看板の
袂でぽつりと吐いた溜め息
始めっから
性能が違う?
だったらターボを積んだらいいか?
結局走るは同じ道
成るようにしか成らないが我が道。
ジリジリ焼ける地に
唸る空吹かしのエンジン
タバコに火を着け
予定調和を笑う。
お先にどうぞ。
急いで事故など起こさぬように
素敵な君と居られたらさ
きっと炎天下も好きになるのに
ポンコツは今日も前へ進む
何せバックギアが壊れてるから。
詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
不正解。
間違いです。
いつまで経っても追試点。
大切なものを他人に知られぬ様に
たくさんたくさん嘘を吐いて
とっても辛かった。
きっとずっと違和感が在った。
心に出来た大きな穴ぼこを
柔っこいセメントで何度も何度も埋めたんだ。
どろどろと頬を伝って流れおちて
嫌になる位にループして。
それでも笑って過ごしてやりすごして
あたかも正解だとやりすごして
思い込む努力をして
思いやる選択を捨て
自分も
自分の分身すらも
消え去ろうと準備してたから。
雨が降れば固まる何かと
強い酸で錆び付いてしまった何かを
全く異なる何かとはき違えて
勘違いして生きたんだ。
正しい選択がしたい
間違いなんて嫌だ
結局何が正しいとか
誤魔化して生きてたから
本当の答えを知る事はない。
鋭さもない。
ただ逃げただけよ。
不正解。
間違いです。
いつまで経っても追試点。
詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
不服を口にすれば
最後に溜息を吐き
不満を口にすれば
周りが溜息を吐く
だから僕らは嘘を
最後に皮肉を出し
周りは不満を偽り
満足そうに笑顔で
嫌そうな顔しても
口角を上げ道化し
悔しく嘆いてても
口先で感謝を吐き
景気が上向こうが
気持ちに上り無し
景気が下向こうが
百円は落ちて無し
良い結果だろうが
到達感は山分けで
悪しき結論なんて
ただ目線痛いだけ
明日には変わる?
明日には報いが?
明日は平穏無事に
毎日同じ道を辿り
そんな毎日を僕ら
ちゃんと過ごして
何かを掴み過ごし
何かを失い過ごす
幸せは金で買えぬ
だけど金で僕らは
生きなきゃ成らぬ
成るなら堪えつつ
僕らは来るべき未来へ辿りついただけのスーツ戦士。
戦え、今日も。
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自分が嫌いだから
敵ばかりが殖える
そんな勘違いに今
苛まれてはいませんか?
対話に意味も無く
ただただ
気に入らないし
ただただ
壁を作って逃げる
喉が震える位泣き
明日が怖いと逃げ
根本的な部分で気が合わない。
対話せずに自己完結
お目出度い事と思います。
正しい事だと思います。
但し、それを選択肢のたった一つと肝に銘じて下さい。
勝手に一人で正解とか思わないで下さい。
お気を付け下さい。
沢山これから人が出現する道のりこそが
その幾重にも交差し、どこかしこにも他人が大勢立っている
そんな道こそが
アナタが進まなければならない道です。
気のせいだと、目を逸らして
そればかりに気を取られて
電柱に頭をぶつけない様に
お気をつけ下さい。