詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
豆腐の様に脆いこころなのに
昨日は惰性で抱かれました
そして今日は疑心暗鬼になって
どうやら私の頭は内容無いようです。
所詮私の自己嫌悪なんて
ごめんなさいと幾数唱えるだけで
おまじないの様な免罪符を
自分勝手気儘に発行しただけだと思います
砕かれたふりして
崩れきらないこの精神は
きっとお金を出しても買い手は付かず
神と言う人が
こんな私に唯一赦した事は
ただただ
魚のように
口をパクパク
呼吸するだけの様で
早急に
壊れきる瞬発力と
即時
崩れ落ちる体力すらも
与えては下さらなかった様です。
甘ったれるな
その臓や脳全てが
完全に停止するまで
お前は呼吸を止めるな、苦しめ、と
緩やかに
このゼリーの様に脆い脳みそを
更に溶かしてじわじわと
崩落させるのです。
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君はまるで
太陽のようだね
眩しくて
眩しくて
眩しくて
眩しくて
少しだけ悲しい。
太陽のような
君が笑う
明るくて
明るくて
明るくて
明るくて
暖かくて
とてもいい匂い
誰のものにならなくて
必ず側に居るのに遠くて
みんなが厭らしい目で君を見てて
それなのにまだ
君ときたら
眩しくて
明るくて
暖かくて
いい匂いで…
夏の陽炎
冬に咲く一輪花
真っ赤な…
真っ赤な…
真っ赤な…
真っ赤な…
初めて触った。
ずっと触りたかったんだ…
まだ君は仄かに暖かい…
真っ赤な君が膝を付いて
真っ赤に真っ赤に沈んでゆく…
もう真っ暗な夜になったね
真っ暗で
真っ青で
冷たくて
鉄の匂い…
僕は太陽を撃ち落とした
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打ち寄せる波の声に
耳を塞いでる。
カシスのような
甘い地酒を飲みながら僕は
対座の空間に
ひたすら懇願する。
時代のせいねと
僕と海と
全てを置き去りにして
君は国道へと車を走らせ
白波のように静かに消える
ちょっとお酒を飲み過ぎたようだ。
静かな静かな
暗闇に灯るライターの赤。
夜明けはまだ遠い
AM222
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両手に収まりきらない欲望を
全て籠の中にぶちまけておくれ。
貴方に足りないものを補うのも
少しでも貴方の役に立てるような
そんなお手伝いが出来れば光栄さ。
寂しくなったらいつでもおいで
ドアは開けておくからね。
明るい照明と
会話の邪魔にならない程度のBGMで
いつだって貴方に
新鮮で刺激的な発見を届けますよ。
たくさんの寄りどころのうちの
何番目だろうと候補でいられるならば
僕はそれだけで幸せですよ。
寂しい夜でも
寒い冬の日でも
僕はいつだって大丈夫だから
1日24時間中に
僕へ向かう用事があれば
いつでも待っているからね。
貴方の街の
ホットステーション
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抓って掬って撫で
とても退屈ねって
向かい合わせの席
君は不敵に笑った
崩れたら負けだと
至極簡素な戯れに
視線を射抜かれた
繊細な心隠して…
下から上へ
下から掬って
上へ添えた指先
沈黙が酷く興奮させ、そしてまた
震えた指先を眺める事を愛おしいとすら感じた
対面の君の表情を追い、そして君に
表情を探られるような視線に震えた
まるで数年単位で時を刻んだ感覚に襲われ
気が付けば
2人構築したままの姿を
ただただ見上げ、積み上げ続けた。
予測もなく、ひたすら指先で責め合い…
気が付けばとっくに頭以上の高さになった。
見上げる事に疲れた2人は
虚勢も駆け引きすらも無く
震え、緊張、指先から意識を解いていた。
『もう終いよ』
疲れ果てた君は言葉の合図と共に
下の2本の一つに手を掛けた
激しい衝撃と共に
乾いた音で崩れた
勝ち負けなんてもう
もうとっくについてたよ。
僕たちは最初から、詰(積)んでいたんだ。
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関節・筋肉・髄
酷使しようとも
目・肩・脳味噌
重くなろうとも
思考や行動から
脳が拒否しても
私の下腹部から
熱が止まない。
熱く熱くそして
下から上へと…
この生殖器官は
絶えず生く事を
止まないだろう
知性や品性無い
愚かな身体だと
嘲り受けるのか
けれども子宮は
感受してく事を
止めない。そう
私はおんなと言う生物だからだ
おんなと言う生を
受け入れ生涯共に
おんなである事に
恥じらい劣等感を
感ずる事は無い。
ただただこの性を
受け入れるだけ。
わたしはおんな。
ただ普通におんな
されどもおんな。
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どんな風景にも溶け込めない
違和感を背負った色や形をして
ピョンピョンとどんな荒地だって跳ね回って
まるで別世界ねと笑うんだ
不思議と君を訝しげな目で見てた彼らももう
君から目が離せない。違和感が確信に変わった
ぐにゃりとへしゃげた世界には自然に映ったその夕暮れ
水面を揺らす静かな風の生ぬるさ
僕はその円には入らない。理由は分からないけど
それでも円の一番近く、外側の世界から違和感だらけの君を見つめている。
心の中の中もスポットのように丸みを帯びてゆっくり揺らしておいて
君の中心が暖かすぎるから、その周りの空気がゆらゆらと揺れ動いているんだ
不意に触れたら
溶かされてしまうのだろう
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長短針が沈み込んで
またも見知らぬ声に
果てて絶頂を迎える
力強く閉まった足に
断続的な吐息投げられ
押し来る倦怠感とか
具体化しない何かに
胸を締め付けられる
其処は天国か楽園か
不必要に喚く偏頭痛
現実に掴む事の無い
形にすら残らない罪
そんな夜に飼い殺されている
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久方振りに耽った
自慰行為に耽った
温かい布団と波音
数秒毎に押寄せる
頭が狂った様です
足元に隙間風を吹かせては
どんより佇む悪夢と後悔の行為
眠れないんです、もう眠らないんです
頭の中が湧いて湧いて
渇きを知らないせいで
私は完璧な廃人には成れず
涙を流し、枯れる事の無い浅はかな憶測と希望
夢に見て、乞い壊れ、崩れる事なく懺悔して
あれから景色は変わっていません。
変わってしまったような錯覚を孤独が身勝手に孕むのです。
あなたが居ないと言うだけで…
これ見よがしに早急に寒くなって
仕方なしにと厚着して顔を隠して憂う。
ナツノケモノ
また見えない場所で笑う。
ナツノケモノ
私は崩れたくとも乾かない。
ナツノケモノ
また来年お見かけしましょう。
彼岸の花が咲く頃に、少しだけセンチメンタルを知る。
ナツノケモノは人を最後まで食い尽くさない。狡い話だと憂うだけ。
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人より少し変なだけよ
人より少し欲求も強いのかも知れない
そして何より
全然秀でたモノが無いの。
自分だけにある
自分だけの二つのレンズ
少しだけピントがずれてるだけ。
そう
ただそれだけなのよ。
種を蒔いて下さい
遠慮なさらず私の全てにどうぞ
芽が出ないからと
理不尽に叱られるのは
ちょっと辛いわね
神様はちょっと不公平なのよ
私、周りの人より性能が劣るもの
でも
ちょっとだけ頭の回転はある方かなとは思ってる。
ただ
言い訳ばかりに有能な回転舌連動型頭脳ですのよ。
誰か異性を好きだと認めてしまうのが辛いのよ
だってその誰かに笑われちゃうもの。
欲まみれで生き汚く、報われない私を愛してくれなんて馬鹿げてる。
でも愛する事を諦める事を諦めちゃうの。
やっぱり訂正、
私は人よりかなり変なだけなのよ。
近寄らないで笑っていてね。