詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
人の崩落する様を
遠き姿勢で感嘆し
他人の不条理を味わい尽くし
吐くのは的外れな文字の羅列
正解不正解
曖昧な線引き
正統異端視
民が主たる国
噂話は美味しいね
的にされるのは不味いわね
三分の二の悪が
正義と印され
三分の一の声が
否され消され
あの子とあの人が
まぁ何て悪い人
泥沼、泥試合
薄ら汚く罵る羅列文化
青い鳥が囀り
悪択を貪り吐いて
如いては核すら
度外視、皆
習えとばかりに統一される
無念や背景
実情と現在
青い鳥は尚も
悪戯に細事をも掻き乱す
浸透性から成る
流行風邪の様な言葉遊びが根元か
はたまた
このお国柄から
伝統的に植え付けられた癖なのか
囀りは今日も憶測ばかりの造作の真実を産み出すのか
三分の一を二に加算する術に長けた顔無し垂れ流しお化けども
心一つに
文字同調し
精神安定を促す文化よ
拒食なのね
食わず嫌いは程々に
大多数奔放に貪り吐いて
今日も大盛況とばかりに青い鳥は囀る
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貴方の海で
翻弄されながら
覚束無いダンスを踊っているわ
夢であるならば
生涯醒めぬ事の無いように
少しづつ確実に
呼吸を止めてゆく
屍のような華奢な姿に
貴方ならどんな役割を与えて下さる?
悪い虫が纏わぬ様
貴方の海を汚さぬ様に
毒を食らい、また孤独。
それでも善いわ、漂うならば骨となるまで
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人前なのに厭らしい指先で
他の子の身体を弄って
私と新しいあの子を見比べて
残念そうに溜め息混じりに絶望の言葉を吐かないで頂戴
新しい流行を取り入れる事が私のステータスだったのに
飽き性の貴方が悪いのよ
すっかり今じゃ懐古主義のおばさんね
一年前に出会った時は
貴方はいつだって嬉しそうに
私の身体を指先で弾いては色んな喜びを教えてくれた…
朝に弱い貴方をちゃんと起こしたわ。
方向音痴な貴方に地図だって差し伸べたわ。
たくさんお洒落して着飾った子が好きなの?
その子はきっと私より貴方に色々与えてくれるのね…
カチカチ五月蝿いやつだなんて言わないで…
私よりあの子の方が寸胴なのに…
そうね、あの子はスマート…
123456789*0#…こんなのが付いててもやかましいだけって事なのね
私なんて見たくも無くなった?
123456789*0#…貴方がたくさん触れてくれたココは
貴方の感触ばかり覚えてて悲しい
123456789*0#…いっそのこともう廃棄して…
貴方との思い出はあの子との中には移せない
所詮、私はガラパゴス
隙間に埃がたくさん詰まった
スマートフォンとはかけ離れた薄汚い女よ
だけど…
それが誇りにすら思えたわ。
ショップの人の手なんて厭、最後は貴方の手で消して…さようなら愛した指先
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大した事じゃないって笑いながら音を掻き消して
どうせ濡れるならば傘、要らないじゃないと呟く
水深10m
まだまだ苦じゃないね
どうせまたいつもの話よねってまた笑う笑う
心の居住空間には寂しがり猫ばかり
水深100m
ちょっと呼吸の仕方を忘れたね
どしゃ降りになって
肩から腰にかけて伝い落ちる雨粒
居心地が悪い、気分も悪い。
水深500m
深く潜ったままで
水深650m
あの声は自分の声だった
水深880m
なにやら全てが間違っていたようだ
水深1000m…一人ぼっちじゃない
水深1???m…孤立したんだ、水深2???m…時計壊れたんだ、溺れたんだ…ぶんぶく
地底の砂を噛む
ザまぁ無い、事虚しい事、
誰もが分かり合えると思ってたのか
もう目は要らない、黒しか映らない、
地底マグマでぶんぶく
身焦がして出直します
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ほれ見たことかと笑う頭蓋骨は
己の屍だった。なんて悪夢だ。
現実だって最低さ
夢を見るも
キャストは自分
客も自分で
自分オンリー
ある意味、現実。
実現したかった
野望や希望、夢に新しい世界
口にするな、今この空間が現実ですよっと
止めたい
止めたい
忘れたい
なんてシビアだ
止まれよ
考えるな
脳みそ停止しろ
今日も誰とも会話しなかった
数十年後は?
明日が分かりきってんだ知れた事よ
眠気はどうだ?
意地でも寝てしまえ、考えるな
深みにはまって抜け出せません
なんて
洒落た言い回しすら出来ない悪夢だ
死にたくはないけど殺してくれ
自分の命は殺されたくないけど
この孤独を誰か早く殺してくれ
喚けどキャストは自分だけ
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高層ビル群を棚田にして
スモーキーなシャワーを浴びせたら
一人何ヘクタールの褒美を貰えんだ?
金髪で爪の長い少女がヤバいよねって憂い顔で冷めたポテトフライを頬張る
目の前に見た
見えないマイクロ殺戮マシン
熱を帯びて身を焦がして系譜をなぞる
私にしとけば大丈夫よって成人全員に投げかけて笑う
少年はポスターに画鋲を差した。
水面下で沈み込んでく灰色カーペットの上、マダムたちはお茶を楽しむ
鳴かなくなったカラスを笑う犬が上手に芸をみせて旨味を味わう。
私が止めると成人全員に求めたあとに見物客を気取る
こいつの罪状はなんだ?
ちょっとだけ輪郭がわかってきたから手で触れてみる
頭にビニールをかぶって早急にと息巻く。欲しいのは金銀銅に秘められた金。
やっとわかってきたから今は何もしたくないんだ。
どいつもこいつも
勿論無気力ってやつも
臭いくらいにエゴなんだ
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耳が痛いからさ
酒嫌いだからさ
明日から夜には
何か予定入れる
音ないベッドが寂しいんだとか
気のせいだと二年前から君には言っておいてる
理解しろなんて言えないけど。
昼がこんなに長く
眠たくなってるし
家の電話は当分
どっかのピザ屋に転送しておくよ
あいつは優しいから裏切らないとか
君が検討違いに笑いかけるから
引っ越しをしようかと荷物を棄てといた。
地球を宇宙で見たらやっぱり
「青かった」って
君も誰も言うんだろう?
「良かった」なんて一度も口にしない。
そこに在って当たり前とか、反吐が出そう
君が言ってきた言葉を今
地球ごと打ち返してやろうか
群を成した鼠は
無作為に増えすぎるから質が悪い。
もうお腹いっぱいなんだ
君の事が大好きだからお願い
一昨日ではなく二年後にまた来てね
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置き去った宿題
地面に染み込んだ匂いとか
作為的に浮かんだ白の純粋
鳴かずに身を焦がして
まるで彼女は螢の様ねと
テラスではじけた炭酸水
染み込んだ匂いってやつが
時折顔を歪ませて伏せる
夜風が好き。ベトベトのあいつを無くしてくれるから
あの子のママ
おうちの中でずっとお遊戯会してる。
品性が無いと舌打ちしたが
幾年過ぎてもあの子は笑わない
見せ物小屋で春を売っては
冷めた余生に皮肉づく。
それが正義とか悪質なんて道義はないけど
毛布にくるまって早く醒めてしまえと願っている。
悲しい未来と
楽しい過去に
醒めてしまえと
今日も罵っている。
来るべき寒さに顔を塞いで耐えている
被害者面すんな
さっさと置き忘れてしまえ
さっさとこんな悪い夢、終ってくれないか?
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今日も屋根裏で鼠どもが
パーティー楽しんでるから
差し入れに蛍光ピンクのケーキをくれてやった
真夜中2時前
やはり今日も幽霊なんざ居ない
子供の頃に
片足の無い兵隊さんの玩具が
バレリーナ人形に恋をする話を聞いた
不自然なくらいに
世の中はバッドエンドに飢えてる
楽しく“おしまい”じゃ気色悪いなんて言って
電子活字上の見知らぬ奴を追い込んでゆく
行く先は灰になる
片足の兵隊さんも
バレリーナだって
暖炉で灰になった
必ず誰しもバッドエンド
死後の世界観については大昔から主張の強いヤツらがほざいてる。
真夜中が脳を活性化する
生きてもがけと言う事か?
そんな事脳なんかに言われたくねぇ
屋根裏のパーティーが止んだ。ごめんなさいね。
綺麗事をここで入れたらきっと最高なんだろうけど
君たちとは共生が難しい体なんだ。
もし輪廻があるならば今度は君らがご馳走を見舞ってくれ
本当に人間なんてなるもんじゃない
清く純粋な本能が欲しい。
でも生き汚く過ごしてゆく。
濁った濁った夜の上澄みに浸る
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手紙を書いて
読み返しては
恥ずかしいと
破って捨てた
読めない筈の
心の中の文を
顔全体に写し
さらけ出した
意図せずとも
貴女にはもう
伝わっており
口にし自白し
答えを急いて
決着ないまま
逃げ出して。
数年後にふと
思い出しては
顔が熱くなる
さて
今日も歌おう
楽器が出来る奴は
こんな時に便利だ
一人に注いだ歌を
数百万もの人々に
支持して貰えるのだから。
別に支持なんて
欲しくないけど
どこかで誰かが
認めてくれれば
やっぱり嬉しい
心の声がやっと
報われるのだ。
だから歌おうか
やっぱり詩とは
そういうものだから