詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
あの時気まぐれに優しくしたから
こんなに気分が沈んじゃうんじゃない
他の仲いい人達とは違う貴方の周りには
熱い空気の壁の層が漂ってるみたい。
近づくと頭が熱くなって変な事言っちゃいそうになるよ。
目が合って
また不意打ちに笑って
何の準備ナシに
いきなり隣にきたり
こんな気持ちを大切にしまっておきたいのに…。大好きな貴方のせいで、口が勝手に動いてしまいそう。
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来ない夜明けを待つよりも
底深い闇に身を預けていたい。
粘り気のある甘い君の声は
ここまでちゃんと聞こえているよ
錯覚やら幻聴かもしれないけど。
穏やかな気分に慣れてないんじゃなくて
例えるんなら海岸の日の入り
このまま君に全てを呑み混まれてしまう。
愛情とか母性とか
効き目が判り難い新型の薬。
一気にたくさん飲んだからいつの間にやら依存している。
黒と白が渦巻く
ここは言葉が意味を成さない世界だから
心の中の大事なものが優先的な並びで整頓されてゆく
本(バインダー)にしても誰にも解読できない。
好きです 必要です まだまだ薬が足りてない…。
僕だけが解読できる白と黒の渦
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仕事が終わって
そこら辺にカタツムリ型の臭い靴下放り投げて
一時間かけて作ったご飯を
十分位でたいらげたと思ったら、
あっと云う間にテレビの前でトドになる。
尻ひっぱたいたら屁で返事。
知性のかけらもない姿…。
貴方が幸せそうにイビキかいて腹出して寝てる姿
今日も一日平和だったなぁと思わせる。
たまには刺激があってもいいとは思うけど、
やっぱり貴方と一緒になれてよかった。
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何故笑わないかって?
汚い笑い方しかしないアンタの顔が嫌だから。
何故下ばかり向いているかって?
汚いアンタの顔に瓜二つの顔を上げてみせる必要ないじゃない。
数日、数ヶ月、何年…
いつまで経っても私は汚いままの顔じゃない
汚れは洗えば落ちるけど、私の顔は
洗っても 洗っても
ちっとも汚れは落ちないじゃない
きっと私も大人になったら
アンタのような汚い大人になるんだろう。
…だったらせめて汚い部分を仮面で覆って生きてゆく。
せめてアンタみたいな生き方は御免したい
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また君の頬を強く捻ってしまった。
でも君は昨日の事のように笑っている。
サディストの僕は
事無かれで潔癖性の君が笑うと抑えられなくなる。
僕のママはね
完璧主義の潔癖性で少し君と重なる。
僕がおもちゃに飽きて愚図ったりしたら
僕の頬に唾を吐きかけるんだ。
ほら、こんな歪んだ型にはめられたんだ見てごらん。
君との唾液の交換で
何故だか興奮してくるよ。
君の口元にべったりと
僕の歪んだ液で汚してゆく
やっと君が苦しくて泣いた。
これでまた僕は救われる。
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哲学者にでもなった気分で黄昏てみよう。
他人に幸せなんだと認識させるためにいつも笑っていよう。
冷たい鉄製のドアは
こんな私の最高の背もたれだ。
童に返るつもりでヨーロッパ童話でも読んでみようか・・・。
見事に造り変えられたつもりの私を信じて膝で甘える貴方。
貴方は深く意味も持たずに、
ただ楽しいと感じたら笑って
納得いかずに癇癪を起こし憤る。
ずっと私は正しくて利口な選択をしてきたと思い込んでいた。
でも間違えていた・・・。
貴方が苦しんで辛そうに顔を真っ赤にして
私の膝元に崩れ泣きじゃくる・・・。
私はそんな貴方に指し示す事も出来ず、ただ泣くことしか出来なかった。
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いつも雨が降っています。
毎日、少しでも雨が降ってきます。
せわしないマスメディアからの訃報やら、
昨日の集団自殺した若者達を非難するパソコンの声やら。。。
・・・まるで季節の変わり目の寒い風まじりの雨。
昨日は何食べました?
今は何をしてる?
交わされる他愛の無い言葉たち。。。
・・・まるで濃い霧雨のように、息苦しくて前が見えません。
ねぇ?この雨が上がるには何を考えてたらいい??
貴方を暖かい太陽のように想い、今まで自分を誤魔化していました。
・・・でも想えば想い続ける程、独りよがりの虚しさに降水確率80%確定の嵐がきそうです。
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鼻歌も聞こえない
ため息たちはビルの隙間風で流され
歩こうにも足が重くて
悴んだ指先は思うように動かなくて
やるせない気だるさだけを残す。
こんな日の終わりは
何だか無性に泣きたくなる。
きっと私に何かが足りないからなんだろう
毎日同じ・・・
毎日同じ・・・
毎日ずっと同じ・・・。
君から滴る甘い笑顔の蜜は本当にいい匂いだった・・・。
君からもらった暖かい時間のミルクは本当に安らぎだった・・・。
甘ったれな私は現実否定で君ばかり求めたから、君が枯れてしまったんだ・・・。
毎日同じ
毎日同じ・・・。
また同じように甘い匂いのする方角を目指しさまよって・・・。
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私の栄養接種後の血液と呼吸と体温で
一等星が産まれたよ。
まだ微弱な輝きだけど、そのうち大きな星になって
私達を明るく照らしてくれるよ。
だって貴方がくれた遺伝子だもの。
綺麗に輝き続けてくれるよ。
貴方に沢山“好き”をもらったように私もこの星に沢山“好き”をあげる。
だから気長に一緒に一等星を見つめていよう
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狭い4畳半、口うるさい君が去って行ったあの日から
ずっと泣いた。
ずっと頭が痛かった。
今日はゴミの日、辛くて重たくなった思い出をまとめて捨てなくちゃ...。
白い袋や紙の箱なんかにまとめたモノがやたら部屋を狭くして
なんだか空気がだんだん重たくなった。
白いシックなコンポ
二人で同時にスゴく気に入って大事に使ってたのに去り際、『いらない・いらない』擦り付けあっちゃった
この目覚ましだって、ぬいぐるみだって...
一番のお荷物は君だって思ってたのに。
それほど一緒に過ごしてきたんだね。
捨てるのも苦労したの。
今は何も考えない様にこの部屋で過ごしてるの。
一人だと何も増えたり減ったりしない部屋。
でもあの時と変わらず私の頭は君とのモノだらけでちっとも片づかないの。。。