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このままじゃ生態系バランスが崩れると科学者が言った
貴方は今どこで何をしていますか?
私は何故だか最近滅してしまうのでは無いかと
暗闇の底でひっそり怯えて暮らしています。
空気が大分乾燥してきたから風邪などが心配ですが、私は平気です。
なんだかここで貴方から沢山の栄養をもらえたような気がしたから。
貴方も同じようにシャキっとしたよって言ってくれたのは私冥利につきますよ。
世の中には普通のタイプの者とそうで無い者が居るから
変に巻き込まれたり、介入したりは良くないだなんて
みんな遠巻きに倦厭してる事でも私は私ですから
ただこの仕事を全うしていられたら幸せなんですよ?
涙なんて貴方には似合いません、
さて、私が搾り取ってあげましょう。
ウジウジしてるのもいけません
さぁ、私が搾り取ってしまいましょう。
筒状の家の中、パリっと背筋を伸ばして直立し、
黒いコートに身を包んだ貴方が羨ましい。
どうせ湿っぽくなっちゃうんなら
出たって意味が無いとか
私、それを言われたら悲しくって
身体とっても重くなっちゃいますよ?
限られた時間しか居られないのなら
全てを全うして、身体が重くなって底に沈んで…
あとは主が私に気付いて捨ててしまうだけ…
貴方は長いモノに巻かれるだけと明るい世界に
旅立ってしまいましたが、立派に巻かれましたか?
調和してしんなりしてる貴方もきっと素敵でしょう。
私なんて…ほら、白くってこんなに小さいのですから
誤って食べちゃわないで下さいね?
枯渇して枯渇して吸収して重くなって…
何がしたかったんでしょうかね?私って
このままじゃ生態系バランスが崩れると科学者が言った
でも私はシリカゲル。あまり関係の無いお話ですね。
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結局行き当たりで行動して後悔して
自分のせいだって思ってる自分にまた
変な矛盾を感じてる癖に文句一つ言えないで
その癖沈黙が嫌い。まるで葬式みたいだから
私だって貴方だって同じなのよ?
同じだって分かってるから言えないの?
それって可笑しいじゃない?
同じと知ってることは違うのよ?
その身体は貴方だけのモノで私が…
どれだけこの手でこの手で触ったって撫でたって
すれてるのを感じたらそこで終わりなんだから
意識と意思は別物で
私の為にしてると思ってる正義は
ただ貴方だけの為のゲームで
勝敗は貴方次第なので
無意識に手放したその一言は
私の肉片すら吹っ飛ばすバズーカなんですよ。
私が意識的に放った反論は
空気より軽いからお空に飛んでいきましたと…さ。
この馬鹿馬鹿!!馬鹿やろう!!
痛いじゃないさ、このこのって…
不条理だわ、とっても同じとは思えないくらいね
貴方の一撃はダンプカーで
私の突進は鼠の疾走みたいなもんよ
その場で打ち付けられてぺっしゃんこよ
男だからってズルイ。
甘えがズルイ。
結局どんな力を使ったって貴方の一言の重さは
私がどんな先制攻撃を仕掛けたって
防ぎようのない事故だもの。予測不能で、男だからって劣等感?
馬鹿みたい、馬鹿よ馬鹿。
誰に乞うても私の幸せは私が決めるものなのに。
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アタシ馬鹿なの、文句あるかしら?
女の汐らしさを演出なんて御免だから
啖呵を切って貴方の胸ぐら掴んで走ったの
引っ張り廻されて御免なのは俺だよって?
多分それは正解ね。
アタシ馬鹿だからこんな方法じゃなきゃ前進する術がないのよ。
失敗ばかりを産み出しては捨ててきた罰を受けるわ
槍でも雷でも降ったらいいのよ
言っておくけど自暴自棄じゃないわよ
だって人生は
進むか止まるかしか許されない時の地盤
馬鹿を承知で失敗ばかりの道を滑走させてね。
もちろん貴方も無理矢理道連れよ、寂しいもん。
巻いた因果の種は天高く伸びて見下ろしてくるわよ
さぁ責任持って戒めながら笑いながら泣きながら始末しましょ
早くテメェで巻いた種を始末しろって?
多分それは正論よ。
ただね、アタシ馬鹿だから
“また転ぶのが痛くて怖い”って
まだまだすくんで先を目指して走れないのよ。
貴方をこんな風に引き摺ってきた理由わかる?
その辺は賢い貴方でも無知な子供みたいだよね。
今は一緒に足踏みしましょ
一緒に長距離人生進んで行くなら
ウォームアップは大事でしょ?
巻き込んでゴメンネ。でも馬鹿だから気持ちに素直になりたい。
時の地盤を踏みしめ
足の運びを軽やかに
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寂しいからって
両手に抱えすぎて
繰り返す自己嫌悪で
吐き気が止まらない
いつからこんな人?
判らない判らない
何度も壊して
何度も直して
思考の容量なんて
初めから理解してて
寂しいからって
両手に抱えすぎて
枝切る作業に躊躇い傷を沢山作る
馬鹿みたい馬鹿みたいよ
判らない判らない
いつから私はこんな人?
吐き気が止まらない
助けて誰か救って
また其ばかり繰り返す様
躊躇い傷は増え続けてく
枝は枯れズルズル抜け落ちる…
待って下さい
行かないで下さい!!
気付いたら躊躇い傷は消えて
両手からいっぱい掴んだパンドラの箱
開けること叶わず消えて
私も消えたいよ…
お互い馬鹿になりきれないから
開けること叶わず消えるの?
本当にその傷、無くなったと思ってるの?
吐き気が止まらないわ。馬鹿みたい。
ほら、自分の心をまさぐって御覧?
硬いシコリになってもっと痛くなったでしょ?
滑稽だわ…。
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見てもらっていい?
三分だけならな!!
考えてもいい?
三分位ならな!!
買ってく?
三分だけ!!
食べてもいい?
三分待ってろ!!
もう食べてもいい?
三分以内で食えな!!
もっと見て?
三分だけな…
電話していい?
三分以内なっ!!
手を繋いでいい?
三分間だけなっ!!
キスしてもいい?
三分堪えられん!!
触わって?
三分だけ?
感じて?
三分以上!!
素直に…
三分…いや…あ…
心音は?
脈ヤバいです…
暖めてくれる?
三分じゃ足りない!!
三分なんでしょ?
無理ですスイマセン!!
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嗚呼何て滑稽な絵図
自分を哲学にしがみつかせ
背中に人より多い何かを背負ってる感覚を錯覚しながら
鉄分はしっかりと補給するがこの様
貧血です貧血ですから酸素が欲しいのですよ…
酸素バーにでも行ってろ
元々出鱈目な理屈なんだし白線の内側で大人しく待ってなさい
何も来ない居ないんじゃなくて
他人は割かし他人自身で目一杯なの。
無理して貴女を背負ってみるチャレンジャーは居るなら見てみたいですよ。
悲観して自らを傷付けるがいいでしょう
しかし他人は他人様と忙しいのです
今月の星座占いは貴女の思惑通りには行きません。
わかってますよ無力だもん。
だから枯渇して下さい、人生なんて大それたテーマじゃなくって
そうだな、とりあえず腹を減らして泣く努力と
視野を慣れさせるために目を力いっぱい見開きなさい
それに慣れたら笑いなさい。笑ってそういう人だと思わせなさい
人生ではなく世界に触れなさい。
上の上の上は限りある数でしかないが、下の下のそのまた下はまだまだ誰かが産み出すのだから。
ちょっとでも可能性あるなってだけでもいいさ。殺伐としてる。
決定的な事なんて私は言えないし言わないさ。
枯渇して手を伸ばしたテーマは無限って事で限定はないのさ。愛を愛するのさ。
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僕が作った可愛いあの子
触れる事も今は叶わないけれど
明るくいつまでも僕を追い掛ける
真夏の黄色。
冬の微笑み。
廻り合って何度も笑って
この心臓は止まる事のない
脈打つ地球の水面。
私が作った綺麗なあの子。
捕まえる事は二度と出来ないけれど
いつだって二人は廻り続けるのよ
真夏の紫。
冬の切なさも。
向かい合い刹那の会瀬に
奇跡の色した地球に降り注ぐ暁。
殺し合う事はきっと簡単だけど
私たち二人以外の同じ存在は知らない…。
背中には君
目の前にも君
単調な繰り返しの中で沢山の歴史を見ていた。
誰かが必要としなくても僕たちは進み
逆らう必要などなくても私たちは進む
私の光が強すぎて
君の一番星が見えない…
僕の闇が深すぎて
君の作る青が見えない…
互いに涙を沢山流したから、僕たちが暗雲で淀み
互いに涙を沢山流したから、私たちは風すらを詰らせた。
私はあなたに焦がれたから熱く空を光に燃やしたの
僕はあなたに見てもらいたかったから鋭く空を闇に散らしたの
あと何万光年で僕たちは重なるのかな?
あと何万光年で私たちは完成になるのかな?
せめて僕たちが刻む繰り返しの下で
せめて私たちが繋ぐ追い掛けっこの中で
アナタたちはアナタたちの永遠を刻んでほしい…。
結ばれぬ月と太陽の涙は
きっと風になり大地へと時を刻むのでしょうか?
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出来・不出来
生を受け歩む時から
既に決まっていた
しかし水準と言う社会のボーダーラインが
私に教育と云う場を与えてくれました。
快活にでも賢さでも
個性なんてないから
持ち前の平凡活かし
刺されないように
見下げられぬよう
優しくあればきっと
誰も怒らせはしない
虚しいだけ
だけど言えない
迷惑なだけ
他人の善い箇所探り
善い顔を貼り笑って
兎に角善い人を装い
無害さを訴え続けた
いい人だけど…
いい奴だけど…
印象なんて無い
真白い私とても
虚しいだけ
だけど言えない
迷惑なだけ
乞われても
壊れてしまったら
薄っぺらい私の
人の良さなんて
迷惑なだけ。
年を取る度に
手練れの先輩方が
快活さと人の良さを
両方持ち合わせてたりして
段々居場所は見えなくなって
やっと本当の自分の存在をそこに見たとき
無性にやりきれなさを感じて
人を妬んだし
卑屈になったし
死にたくもなったわ
兎に角汚くて大嫌い
いざ終演を浮かべてみたって
それだけでもう一回ささくれた心に
塩を塗りたくるように滲みて痛くて
立ち止まる自分に苛立ちもした…。
結局一回想像で
死しても尚、人に必要とされたい
結局一回想像で
死しても尚、居場所が欲しかった
結局一回想像で
死しても尚、甘えたいと云う自分に嫌気が差した。
とことん自分は
弱虫な八方美人なんだろう…。
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猫舌なんかではないんだけど
真新しく淹れた紅茶カップに口付けた後
その間0,5秒にタイミングの絶妙さを味わう。
廊下を出て下駄箱に手を掛けて
外履きを手に掛ける前に戸惑う指先
その間0,5秒は学舎で過ごす時の短さを愁う。
読み進める毎に一つの結末に向かう
オチを見逃すまいと文字上に静止する目線
その間0,5秒に文章の深みを知る。
0,5秒先の何かを得ると言う事
もどかしいと言えばそうかも知れないが
何も思わずして過ぎ行く刻に
刹那の贅沢を味わうと言うのは
人間らしいと言えるのかも知れない。
君に懇願の口付けを
0,5秒の間は計算なんかではなく
君との時を味わうための
最高のスパイスなのかも知れない。
0,5秒から
永遠へと…
永遠の至福
そのヒントは
刹那の時にあるのかも知れませんね。
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恋をすると空回る
だから順番を付けて
冷静な僕を作るのさ
順番…いや、目標。
まず可愛いあの子の
メアドを聞こうな僕
恋をすると贅沢だし
僕は我が儘になるし
あの子が誰かに注ぐ
そんな視線に耐えきる事が出来なくて…
もっと知りたい
もっと得たい…
気持ち悪い僕。自己嫌悪。
恋には前向きさが必要だってさ
何時だかグラビアアイドルが言ってた。
だからあの子専用に
メールボックスに
ハートマークで作る
まだ一通も無いけど
これはこれでまた
前向きに笑っていられるんだよ。
今何してるの?
打っては消した文字
アイツとどこか出掛けるの?
打っては消した文字
あの映画見たかな?
明日は来るの?
どうしたらいい?
一緒に行かない?
好きなヤツとかいたりする?
送る気なんかない癖に、今日も見慣れた天井を眺めながら打っては消した。
返事が来ないのか
気味悪がられるのか
そんな事が恐いんじゃなくってさ…
空回りして何時しか
この空気のように溶けていった文字が
あの子に繋がってしまったらどうしよう…
端から関係なんて遠かった
でも僕は臆病な男なので
今はただあの子への
こんな小さくて弱々しい気持ちを
この部屋に籠った空気のように
打っては消してゆく
そんなエアメール。
そして本当に伝えたい時には
この部屋で数百回の愛の告白を
籠った空気にぶちまけて
最高の一回をあの子に上げるから。
…今は静かにエアメール。