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まとりょ〜鹿の部屋


[128] honey side beach
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

昼間に台風が直撃した夏の海。
二度目の海。
人気ない砂浜の夜。

俺は空腹だって言ったのに
お前らが買い出してきたロケット花火が
静寂の闇を切り裂いてゆく。

もう会う事もなかった筈の波が
俺に囁いてきたんだ。

『コンバンワ。
久しぶりにお会いしましたね。
今年はあの彼女と一緒じゃないんですか?』

闇と小さな波が
何だかそう尋ねたようで、
苦笑いで花火を見つめる。

前と同じ位置に置かれた流木
彼女と肩を並べ記念撮影した流木。

今は野郎4人で肩並べて酒盛り。

今じゃ全く違う環境が
酒の喉越しをむずがゆくさせる。

まるで竜宮城に行ってきたような眩しさが
今も尚、背中に刺さる。

特別な場所、
それは
コイツらと過ごし
ふと
むずがゆくさせる。

2006/03/08 (Wed)

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