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まとりょ〜鹿の部屋


[16] magic
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

滲むオレンジを背中に受けてあの坂道

君が笑いかける。

また学制服とはミスマッチな面白いニット帽を被って

毎日この坂道をオンボロ自転車で二人乗り
君と一緒に帰るから、もう半年で4回も後輪のパンクを直して

『不思議だね。ほら後輪の軋んだ音が笑ってるみたいだね』

君が笑う
つられて笑った。

オレンジが黒に吸い込まれてゆく…
君の家まであと少し…。

また明日ね。
俯いた君の顔がニット帽に隠れたみたいに小さくなる。

また明日…
不思議な時間(魔法)が終わる呪文…。

2005/11/01 (Tue)

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