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まとりょ〜鹿の部屋


[174] 呼吸困難
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

キッカケは何であったか?

生暖かく酸っぱい
おいらの呼吸器系

流行物にかかったか
はたまた
これぞ季節の気紛れか


ゼコゼコと急ぎ鳴る騒音。
耳障りな生暖かい体内の騒音。


驚く程に敏感な感度。
上昇する体温。
そして俄かに期待する行動。

否、
流行物とは名ばかりの奇病で

そんな事ぁ
己自身の体が知る
感覚と云う名の解答。

…ただ、空欄を埋めるには
此以上に伴う体中の負担。焦燥感。

リスキーな現状に
リターン不可な感情。

ただ、君の投げかける
如何?と問う視線に


また上昇。
ゼコゼコ鳴る気管支。
お粗末なノミの心臓
脈打つ音。


キッカケは何であったか?

君の視線。対角線上ぶつかる。嗚呼…。

打ち明けられぬ感情に
ひたすら呼吸の調子を整える自分。


えぇ。言えないんです。言えないんです。


恋と云う奇病に
おいらの体が蝕まれてゆく…

2007/07/06 (Fri)

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