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まとりょ〜鹿の部屋


[179] デトックス
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

男物だね君の大きな長袖シャツ。
チラリと覗くは
透き通る程に白い肌。

腕 浮き出た
脈並ぶ縦のライン
造作に並ぶ
大小 横の赤いライン

君は君自身にしか知り得ない 姿無き毒を
躊躇う事なく 躊躇い傷。

見るからに痛々しい
君の姿を
隠すように浮き彫りにした男の気配。


いいよ。君がそうやってカラカラ笑う横顔。

不条理な恋心に身を剥ぐ気持ちで僕は、君の隣

別にもういいよ。上手く誤魔化して かわして


デトックス
僕は君自身の毒を知らないし。吐き出させる術も理由も無いし。

デトックス
あれかな?滲む赤い血液は君自身の毒なのかな

デトックス
そう。毒を排出する為の術。


僕自身のデトックス。
君を知りたい
抱きしめたい
思いきり愛したい
それは今理性によって鍵をかけました。

そうでなきゃ
こんな不条理な距離

嘘。
全て嫌になる。

傷だらけの君の腕。君のデトックス法。
仕組みは理解出来ても
衝動は理解出来ない。

君と僕。互いの毒。
どちらもとても痛い。

2007/09/27 (Thu)

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