打ち寄せる波の声に耳を塞いでる。カシスのような甘い地酒を飲みながら僕は対座の空間にひたすら懇願する。時代のせいねと僕と海と全てを置き去りにして君は国道へと車を走らせ白波のように静かに消えるちょっとお酒を飲み過ぎたようだ。静かな静かな暗闇に灯るライターの赤。夜明けはまだ遠いAM222
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