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まとりょ〜鹿の部屋


[305] 恋を終われないなら
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

もどかしくて寂しくて口を吐いた本心の一部を

貴方は枯れた声
頷いた相槌で受話器から途切れた。

仕事場から覗いた貴方の髪が酷く伸びきっていて、仕事に追われる姿を容易く想像させた

本当にズルい。
誰かが言った
“不満ばかりを吐く女のところに愛する人は居着かない”って

夏懐かしく感じる
気が付けばもうすぐ秋になるんだね

ベンチで横に並んでも、貴方が遠く感じて笑えないの

紡ぐ言葉はどこか遠慮がちで
まるで私ばかり寂しさを押し付けてるようで

恋が終わる
貴方は笑わない
私もね笑えない

いつからこんな風になっちゃったの?口を出そうになる本音に憎悪して

もう貴方の前でどんな顔していればいいかなんて分からないの

煩わしいと思っていたら
遠慮なく私を打ち捨ててよ

ごめんね。言えないの。
私からは好きだったって言えない

キッカケを待つだけの女ってそれこそ煩わしいだけ。本当にごめんなさい。

この恋がなくなってしまうなんて
今は想像に近いのに思い浮かべたくもないの。

なのに
上手に出来なくてごめんね。もう少し待っててほしいの、ごめんね。

2012/10/25 (Thu)

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