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まとりょ〜鹿の部屋


[340] イけない事
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

接触した部位が酷く不快で
伝わる振動すら胡散臭くて

耳へとダイレクトに運ばれる言葉に
脳へと甘美な意識を求めども
虚しさを煽る刺激に目眩すら覚えた。

体と心はこうも違う
麻薬の様な幻惑すら
生産不能と脳が喚く

ならば今夜は一人
イけない事しよう
惰性を置き去って
イけない事しよう

熱い刺激が欲しかった10代の春
不感症の主人公に憧れた20代の春
一人で事務的にこなした30代の春

どいつも愛おしい時代を生きて
どいつも愛せない時代に慣れた

だから今夜は一人
とびきりイけない事しよう。

40を回った事にはきっと
非生産的な行為
たまらなくイける口になるだろう

きっとそうなら
孤独だって最高なのにね

2014/10/30 (Thu)

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