あの頃の私たち 二人、重なればひとつになってやっと、立ち上がれて先に見える微かな希望へ震えながらも手を伸ばしてたったいっしゅんのぬくもりや優しささえも零さず逃さないと強く手を握り締めて永遠とはいわないからどうかもう少しこのままでいさせてくださいと泣いて眠った二人にはこのまま もずっと も無かった“ひとつ”の二人は半分になった
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