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彼方の優しい嘘に気付いた時 胸の奥で 何かの潰れる音がした。
私は、嘘に気付かないフリをしながら 涙を溢さないように元気だと…楽しいと嘘をつく。
そして季節の終りが近いのを 肌で感じる…
続ける為の優しい嘘なら…私の為の優しい嘘なら…
でも彼方の優しい嘘は 彼女を守るための 優しい嘘ね。
私は彼方の為に 恋に飽きた嘘をつきましょう。
私の最後の嘘が 彼方にとって 優しいモノでありますように…
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貴方が生きてるだけで 私の力になります。
貴方が生きてるだけで 私には救いになります。
例え歩けなくとも…
例え喋れなくとも…
笑いかけてくれなくとも…
抱き締めてくれなくとも…
貴方と同じ時に 呼吸をしてる。
貴方と同じ時に 心臓が動いてる。
ただ それだけで私には 救いになります。
貴方の為に何か出来るって事が 今の私には必要です。
生きててくれて ありがとう。
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私は貴方に 何をしてあげられるのだろうか…
私は貴方に 何かを与えることができるのだろうか…
いつも考える…
考えて考えて…
気がついたら 一日の大半は 貴方を思ってる…
でも結局 私は貴方に与えられる物は何も持っていない…
でも結局 私が貴方にしてあげられる事は何もない…
今日も私は考える…
きっと 明日も私は考える…
そして 貴方の幸せを願うだけ…
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こな雪が舞って 私が舞って 静かに地表に降りていく…
こな雪が舞って 私が舞って 静かに貴方の元に降りていく…
貴方の肩で溶け そっと濡らして 消えていく…
こな雪が舞って 私が舞って 景色を白く変えていく…
静かにそっと降り積もる…
貴方のもとに 舞い落ちて…そして…消えていく…
そっとそっと 消えていく…
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隣に 小さなあなた達が居ない事に 違和感…
隣から 可愛いあなた達の声が聞こえない事に 違和感…
大切な 大切な宝物を失った喪失感…それよりも大きな違和感…
心から喜びを もぎ取られる痛み
心から涙という 血を流す。
健やかであれと 願う事しかできない 違和感…
小さな私の宝物達の 笑顔が見れない事に違和感…
私が生きている事に 違和感……
お願いです!もう一度 我が子を この胸に…
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アナタの心が泣いてる…
見えない涙が 頬を伝ってる…
そんなアナタを ただ ただ抱きしめたい
理由は聞かないけれど…
アナタの瞳が泣いてる…
涙は出てないけれど 心が泣いてる…
肌で感じる アナタの涙を ただ ただ抱きしめたい
震える心を 抱きしめたい
泣く場所になれなくてゴメンなさい…
泣いても抱きしめる事しかできなくて ゴメンなさい…
気が利かなくて ゴメンなさい。
でも そばに居させて下さい。
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旅に出て見つけた 消しゴム…
それは綺麗な海
暖かい春の風
優しい人々…
貴方の思い出を
一つずつ
一つずつ 丁寧に消し去ってくれる
貴方の幸せを 素直に喜べる 私だけ残して…
貴方への純粋な愛情だけを残して…
丁寧に
丁寧に消してくれる…
ありがとう
愛してくれた日々…
ありがとう
幸せだった日々…
彼女と幸せに…
私の大切な親友を
貴方も 私以上に大切にしてね…
旅で見つけた 消しゴムは
私に前を向いて歩く 強さもくれました
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私の心に降る雨は
止むことがあるのでしょうか…
私の心に広がる闇は
晴れることがあるのでしょうか…
雨は忘れた痛みを 思い出させる…
古い古い 古傷が疼いて痛む…
雨を優しく感じていた頃が
今では古い傷となって 心が痛む…
傷の深さを実感し
寂しさを思い知らされる…
優しかった雨が 涙の雨になった事が 私の一番の悲しみ…
雨の音が嫌いになったのが 私の悲しみ…
冷たい雨に濡れながら 涙を隠す……
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昔は お祭りや遠足が楽しみで 楽しみで…
指折り日を 数えたっけ…
昔は 準備するのも楽しくて楽しくて…
でも終わった後の 寂しさや焦燥感を 重ねれば重ねるほど…
準備期間が楽しいって事を 知れば知るほど…
その日が来るのが怖くなる…
楽しさに終焉を 感じてしまう…
始まりに終焉を 見てしまう…
色んな事に 臆病になり…
心の寂しさに気付く…
そして 心の老いを実感する…
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一緒に居れば居るほど
離れた時の淋しさが深くなる…
信じれば信じるほど
裏切られた時の悲しみが深くなる…
愛すれば愛するほど
愛されなくなった時の傷口が深くなる…
深い傷口は化膿して 治りが遅くなる…
それが解らないほど若くはないのに
あなたを愛さずにはいられない
今日も携帯を 離せない……