ホーム > 詩人の部屋 > 夢姫の部屋 > ROOM

夢姫の部屋


[122] ROOM
詩人:夢姫 [投票][編集]

散らかった部屋が
居心地悪くて
窓のカーテンも閉めきったまま
窓の外にはどんな世界があるの?

一人でいるのに慣れてきたから
この部屋に誰かを入れることもない
カーテンを開けてみたいけれど
それもできなくて
外の世界の音だけを聞いているのさ

空が泣いているから
その顔を見ることができない
どんな顔して泣いているの?
ただその偉大さに憧れるだけで
手の届かない君
今 どんな色してる?


モノを踏み付けながら
歩いて
黄ばんだカーテンも気持ち悪い
本当の色はどんな色だった?

この部屋に来るのは
小さな子供
「外に行こう」と誘うけど
それはできないよ
君は外の世界を知っているんだね

空が鳴いているから
その顔を見上げることができない
下を向いて歩くしかない
僕は君に想いを寄せているだけで
近付けない君
今 何を思っている?


ほの暗い部屋で
窓に背中を向けて
カーテン越しに君の声を聞いている
この部屋に光が射すのを
心待ちにしながら


空が泣いているから
僕は顔を上げることができない
僕はどんな顔しているの?
ただそれを君に教えてほしいだけ
遠い 遠い君
僕の方を見てくれないか



2004/04/16 (Fri)

前頁] [夢姫の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -