ホーム > 詩人の部屋 > 夢姫の部屋 > 最愛の息子へ

夢姫の部屋


[181] 最愛の息子へ
詩人:夢姫 [投票][編集]

仕事も出来て容姿端麗
あたしの自慢の息子

27歳
大人ぶっていたって
あんたはあたしにとっては
いつまでたっても子供なの

花嫁姿を見ることができなかった
妻と
永遠の愛は誓ったのかい?

母さんは
絶対 お前を許しはしないよ
母親のあたしをおいて
先立つ不孝を
絶対 許しはしない


ねぇ
せめて
母さんの手を握り返して
母さんの顔を見ておくれよ

なんでかな
母さんは目が霞んでさ
お前の顔が
ちっとも見えやしないのさ


母さんは絶対お前を許しはしないよ
母親のあたしをおいて
花嫁姿を見ることができなかった
妻をおいて
先立つ大馬鹿野郎のお前を


絶対に……








2005/05/27 (Fri)

前頁] [夢姫の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -