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夢姫の部屋


[186] 快速ワゴンA
詩人:夢姫 [投票][編集]

グレイの空が闇に落ちて
告げるは午前0時

闇に包まれた
目の前に広がる景色に並ぶシグナルが
青になったら走りだす

口笛を吹く横顔が
行き交うライトに照らしだされた


「好きよ」


サイドシートのあたしに
横目で微笑んで
目の前の光を追い抜いて
騒音の中
口笛が鼻歌にかわる

いつまでこうしてられるかしら
どこまで道は続くのかしら


せめて今だけでも
淋しくなければいいと
ただ走り続ける


いつまでこの椅子は
あたしのものにしていられるのかと
ひやひやしてたら
速度があがった




「愛してる」


呟いても騒音に消えた
午前0時のドライビン




2005/06/05 (Sun)

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