脳にある細く頼りない線は
どんな例外も許さない

ねぇ
だけど



常識が
正論で

正論が
良識で

良識が
幸せに繋がるなんて

誰が決めたんだろう

残りの時間くらい
一緒にいてあげる

キミのわがままなら全部食べるよ


ねぇ
淋しさ終わらせることなんてできなくても

せめて一緒にいてあげられる


共有できる何かでいたかったんだ

終わりの始まりに

気付かぬ振りした


本当の嘘に

騙された振りした



それなのに
キミを嫌いになったなんて
嘘でも言えなかった

偏微分を容易にこなす
そのままの考え方で


キミを想ったって

僕の始まりも
僕の終わりも

キミにとっては


ただの途中でしかなかっただけ

広い水槽の中

敷き詰められたビー玉の光が
水面に映って

わたしのグラデーションに溶けた
色彩の
織り成す幸せ



ねぇ

わたしは孤独を糧に泳いでいるけど

優しい毒を持つ貴女の

含み笑いに酔いそうになる

死んだら泣いてくれるのかしら

ばかばかしい嘘で惑わして


ねぇ
本当に

誰よりずっと
もっと
たくさん

僕は涙するんだろう

抱き合って

溶け合って

境目なんてなくなればいい


何処からがキミで
何処からが僕のままなのか

わからなくなればいい

どんなに
キミを


想えていたのか




終わったことで唯一
終わらせることのできない現実

キミで最期にしたい


これから起こる どんなことでも