詩人:璃星 | [投票][編集] |
鬱蒼とした世界の真ん中で
ひらりひらり
ブルーとパープルで織り成す羽根は
夢というより幻想で
頭のどこかで
わかってた
これは現実じゃないって
なのに
そこから逃れようとは出来なくて
そこから
還ろうとは思えなかったの
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傷なんて
残るか癒えるかの
どちらかじゃない
ねぇ
残してくれるなら
何でもよかった
忘れられない愛しい言葉でも
左頬に疼く紅い痛みでも
ねぇ
何でもいいの
憎み続けてしまうような酷い言葉ですら
だから
何にも言わずにいなくならないで
何にも言えないままなんていやなの
傷じゃないの
思い出じゃないの
大きくて真っ暗な
ぽっかりあいた闇しかない
そんな離れ方は
今でもやっぱり怖いんだ
詩人:璃星 | [投票][編集] |
なにが純愛
そんな綺麗なものが欲しい訳じゃない
嫉妬にまみれた欲望で
わたしを溺れさせてよ
なにが信頼
そんな建前はもう聞き飽きた
欲しい物を素直に云って
キミの器で構わないの
なにが永遠
そんな幻想には反吐が出る
言葉をかける余裕はいらない
無理矢理でいい もっと強く
なにが純愛
そんな綺麗なものが欲しい訳じゃない
そんな
確かなものが欲しい訳じゃない
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キミの嘘を真に受けるほど
純粋にはなれずに
キミのこころ変わりを許せるような
大人にはなれずに
キミの言い訳に耳を貸せるほど
余裕なんか持てずに
キミとの別れに縋りつけるほど
一途にもなれずに
だからといって
キミを忘れることが出来るほど
潔くはなかった
中途半端で
幼気で
行ったり来たりを繰り返す
それでも僕は
確かにあの頃
キミに惹かれていたんです