璃星の部屋
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[77] 架空の世界
絡めた指は解けなくて
求めた声はいつでも聴こえるの
目覚めたときにはどんなときも
キミが隣で寝息をたてている
無意識に抱き締めてくれる腕は
強すぎるくらいだけど
優しさしか感じられなくて
熱帯夜に
汗ばんだ体
離れないまま
永遠なんて要らなかった
奇跡なんて要らなかった
神様なんて要らなかった
夢ならまだいいよ
微睡んだ時間は幸せだから
でも
こんなのただの
架空の世界
2006/07/21 (Fri)
[73] Lily
キミを無かったことにできるほど
潔くなれないよ
2006/07/18 (Tue)
[71] 反故
受け入れられない二人の繋がり
生まれた時間が離れてるだけ
教え 教えられる関係なだけ
あまりにも無邪気にキミは
まっすぐな眼で僕を観ながら
憶えたての言葉を繰り返し
幼さ残る高い声で
そこに
どんな罪があったのだろう
2006/07/18 (Tue)
[70] Breath
ねぇもう一度
もう一度だけだから
距離をゼロにしたくて
2006/07/17 (Mon)
[63] ダイアモンド
硝子張りの
ショーケースに陳列された
正二十面体のイミテーションで
満たされた
軽いココロ
近付けない分だけ
綺麗に観えたりして
2006/07/04 (Tue)
[61] 条件
ねぇ
繋いだ手を離すなら
どうか感覚が無くなるくらい
握り締めて
名残も後悔も麻痺するくらい
2006/07/01 (Sat)
[57] 朝霞
視界が霞んで
雨なんか降っていない筈なのに
もう
1メートル先の世界さえ視えない
2006/06/28 (Wed)
[56] darling
何度も振り返って
観えなくなるまで
最後の記憶がキミであるように
2006/06/27 (Tue)
[55] キミのためだけの有り触れた言葉
キミじゃなかったら
云えたんだろう
キミじゃなかったら
必要なかったんだろう
キミじゃないなら
キミじゃないのに
こんな言葉
要らない
2006/06/25 (Sun)
[53] 消去
どうしても
キミだけは
消えない
そんなふうに創られた
僕の記憶
2006/06/25 (Sun)
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