詩人:璃星 | [投票][得票][編集] |
余命があと10年なら
お母さんに1度はオーロラを観せてあげたいな
もう一度家族3人で沖縄にも行きたい
余命があと3年なら
些細な失敗なんて怖がらないで
笑ってチャレンジしてみたい
お菓子作りをキミに教わりたい
余命があと1年なら
今関わってる仕事や勉強を
何がなんでも成功させようともっと必死になるよね
友達との長電話も増えるかなぁ
余命があと半年なら
今までわたしを支えてくれたひとへ
手紙を書いて会いに行って感謝の言葉を言わなくちゃ
余命があと1ヶ月なら
わたしはきっと大好きだった場所を
大好きな音楽を聴きながらひとつひとつ巡って
海の側で寝転がってキミと他愛ない話をし続けたい
余命があと1週間なら
わたしはきっと眠らないまま
大切なひとにわたしの想いを全部伝えて
あり得ない我儘を言ってはキミを困らせて
言えなかった言葉なんて
何もないように
余命がもうたったの数分なら
全部伝えて
全部伝わったはずの言葉が
また身体からこぼれて
キミを抱く腕が
たったの2本しかないことだけを
唯一悔やみ
キミと会えたことと
産まれたことと
生きていたことに
初めて神様なんか信じてみたりして
あと余命がどのくらいなら
わたしはもっと